ジャンル:ホラー
製作年/国:2005年/日本
配給:アートポート=松竹
上映時間:104分
公開日:2006年6月10日(土)
監督:井口昇
出演:石田未来、田口浩正、載寧龍二、向江流架、つぶやきシロー、伊藤さやか、くまきりあさ美、石坂ちなみ、中村映里子、諏訪太朗、津田寬治、竹中直人、矢島晶子(声)ほか
![猫目小僧・チラシ](https://stat.ameba.jp/user_images/20140130/21/halu7100/a8/40/j/o0550077612830134273.jpg?caw=800)
![猫目小僧・チラシ裏](https://stat.ameba.jp/user_images/20140130/21/halu7100/51/d5/j/o0550077612830134274.jpg?caw=800)
マイライブラリーDVDの中から中古DVDにて鑑賞。
![猫目小僧・タイトルバック](https://stat.ameba.jp/user_images/20140130/21/halu7100/a7/df/j/o0800045312830136851.jpg?caw=800)
率直な感想と致しましては、
小ネタも挟んではいるものの、それほど笑いのツボにハマるほどのギャグでもなく、井口昇監督が、楳図かずお先生の原作漫画の世界観を、至極、忠実に再現して実写化した映画だからか、それとも、自らの脚本作品ではないからなのか解りませんが、お話しの筋が、あまりにも綺麗にまとまり過ぎており、井口昇監督の作品らしさが全く感じられなかったですね。
そうかと言って、ホラー映画でありながらも、全く怖くもなく、特段に面白い映画でもなかったというのが正直な感想です。
![猫目小僧・猫目](https://stat.ameba.jp/user_images/20140130/21/halu7100/04/ea/j/o0232017312830138640.jpg?caw=800)
お話しの流れ的には、
東京から東北の山村の片田舎に引っ越してきた藤崎勝(田口浩正さん)、長女まゆか(石田未来さん)、弟の浩(向江流架くん)の一家三人でしたが、長女まゆかの左頬には大きなアザがあり、また、弟の浩は重い喘息を患っていたでした。
![猫目小僧・藤崎一家1](https://stat.ameba.jp/user_images/20140130/21/halu7100/0b/33/j/o0800045312830134275.jpg?caw=800)
![猫目小僧・まゆか1](https://stat.ameba.jp/user_images/20140130/21/halu7100/ae/14/j/o0800045312830134272.jpg?caw=800)
引っ越し早々、長女まゆかは、ある村人の女性から、そのアザは、かつてこの村中を恐怖に陥れた妖怪ギョロリの呪いだと言われてしまい、また同級生からもアザをからかわれてしまい、ショックを受けるのでした。
![猫目小僧・まゆか&村人](https://stat.ameba.jp/user_images/20140130/21/halu7100/39/ae/j/o0800045312830141610.jpg?caw=800)
![猫目小僧・まゆかの同級生](https://stat.ameba.jp/user_images/20140130/22/halu7100/e7/63/j/o0262019212830162443.jpg?caw=800)
![猫目小僧・まゆかの同級生のイジメ](https://stat.ameba.jp/user_images/20140130/22/halu7100/67/30/j/o0800045312830162446.jpg?caw=800)
一方、藤崎家では弟の浩がお菓子泥棒を捕まえてみると、顔は猫、身体は少年という容姿の猫目小僧という妖怪でした。
![猫目小僧・猫目2](https://stat.ameba.jp/user_images/20140130/21/halu7100/ce/3c/j/o0800045312830144670.jpg?caw=800)
そして、その猫目小僧には、不思議な治癒力を持つ唾があり、心優しい猫目小僧は、浩の喘息や、まゆかの左頬のアザを、その唾で治してくれるのでした。
![猫目小僧・猫目&まゆか治療](https://stat.ameba.jp/user_images/20140130/21/halu7100/b3/c4/j/o0800045312830144671.jpg?caw=800)
アザがとれて美少女となった、まゆかに対して、淡い恋心を抱く猫目小僧だったのでした。
![猫目小僧・猫目&まゆか](https://stat.ameba.jp/user_images/20140130/21/halu7100/ee/5f/j/o0280015612830148250.jpg?caw=800)
そんな中、村では、若い女性が変質者に襲われる事件が多発していたのでした。
といったストーリー展開の映画でした。
![猫目小僧・猫目3](https://stat.ameba.jp/user_images/20140130/21/halu7100/44/26/j/o0800045312830150774.jpg?caw=800)
![猫目小僧・猫目4](https://stat.ameba.jp/user_images/20140130/21/halu7100/c0/9d/j/o0800045312830150775.jpg?caw=800)
ただ、猫目小僧のキャラクター造型は、すごくよく出来てはいましたね。
![猫目小僧・肉玉化・ギョロリ](https://stat.ameba.jp/user_images/20140130/21/halu7100/49/e9/j/o0800045312830155515.jpg?caw=800)
![猫目小僧・肉玉化2](https://stat.ameba.jp/user_images/20140130/21/halu7100/48/2b/j/o0800045312830154579.jpg?caw=800)
また、妖怪ギョロリ(竹中直人さん)から繰り出される肉玉が口の中へと挿入される描写が少々エロチックな動きをしている点が、見どころですが、その後、完全に肉玉化(ゾンビ化)した村人達の姿が、洋画『悪魔の毒々モンスター』の様な容姿で、全く怖さが伝わって来ない点は、逆に滑稽でしたね(苦笑)。
![猫目小僧・肉玉化](https://stat.ameba.jp/user_images/20140130/21/halu7100/05/4e/j/o0800045312830154578.jpg?caw=800)
そして、また、脚本を、井口昇監督自身ではなく、安田真奈さんが担当されていることからか、正統派の綺麗にまとまった脚本で、おふざけ感やハチャメチャ感が、ほとんどないところが、井口昇監督独特なお遊び心満載な、ハチャメチャな作風を殺してしまっているところが非常に惜しかった作品ですね。
![猫目小僧・猫目VS.ギョロリ](https://stat.ameba.jp/user_images/20140130/22/halu7100/17/a3/j/o0800045312830163613.jpg?caw=800)
![猫目小僧・ギョロリ正体](https://stat.ameba.jp/user_images/20140130/22/halu7100/55/87/j/o0800045312830162445.jpg?caw=800)
妖怪ギョロリ役のあの竹中直人さんまでもがギャグを封印した真面目過ぎる演技に徹した様な映画でしたので、それこそ、かなり期待外れでしたね。
![猫目小僧・津田寬治&くまきりあさ美](https://stat.ameba.jp/user_images/20140130/22/halu7100/4b/31/j/o0800045312830162444.jpg?caw=800)
とは言え、伊藤さやかさんや、つぶやきシローさんなどの今では懐かしい面々に加えて、諏訪太朗さん、津田寬治さん、竹中直人さんなどB級作品にしては出演陣はそれなりに豪華なところも見どころのひとつかも知れないですね。
![猫目小僧・猫目&まゆかVS.肉玉](https://stat.ameba.jp/user_images/20140130/22/halu7100/fb/21/j/o0800045312830171376.jpg?caw=800)
要は、イマイチ感があったのは、井口昇監督作品というよりも、むしろ、楳図かずお先生の原作漫画の世界観を大切にして、忠実に再現して実写化を図った映画だったからかも知れないですね。
![猫目小僧・まゆか驚愕顔](https://stat.ameba.jp/user_images/20140130/22/halu7100/8e/4f/j/o0800045312830171377.jpg?caw=800)
その点では、楳図かずお先生の原作漫画の大ファンの御方々にとってはタマラナイ作品だったかも知れないですね。
![猫目小僧・猫目5](https://stat.ameba.jp/user_images/20140130/22/halu7100/17/65/j/o0800045312830173729.jpg?caw=800)
私的な評価と致しましては、
楳図かずお先生の原作漫画の大ファンの御方々にとってはタマラナイ作品だったかも知れないですが、井口昇監督作品のファンと致しましては、原作漫画の世界観を大事にするあまりに、おふざけ感やお遊び心満載なハチャメチャ感がないところが、非常に悔やまれる作品でしたし、不完全燃焼な感じもする映画でしたね。
ですので、出来栄え自体は、ホラー映画の割には全く怖くもなく、言うなれば、可もなく不可もない、至って普通の妖怪映画といった感じでしたので、★★★(60点)の評価とさせて頂きました。
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この度も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。
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