『カーズ2』(2011年) | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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今回は、昨夏の劇場公開時に3Dにて鑑賞を致しましたが、先日、Blu-ray&DVDセットを購入した、『カーズ2』をご紹介致します。

「 凹みは宝物(11.8/23・3D劇場&2D/Blu-ray)」
ジャンル:ファミリー
原題:CARS 2
製作年/国:2011年/米
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
時間:114分
公式サイト:http://www.disney.co.jp/cars/
公開日:2011年7月30日(土)
監督:ジョン・ラセター、ブラッド・ルイス

カーズ2・チラシ

カーズ2・チラシ裏

 
2011年の昨夏の劇場公開前に、<ぴあ関西WEB>の懸賞で、ペア全国劇場前売券に当選し、滋賀県大津市のシネコンにて、3D吹き替え版にて鑑賞。

今回、改めて、Blu-ray&DVDセットを購入し、再度鑑賞し直しました。

再度、改めて観直しますと、タイトルが出るまでのオープニングシーンから格好良かったですね♪


カーズ2・オープニング 
カーズ2・エンブレム


ピクサーアニメの25周年記念映画ということで、ピクサーでは、『トイ・ストーリー』を除いては、初めての続編映画ということになる『カーズ2』でしたが、今回の主人公は、ライトニング・マックイーンでは無くて、むしろ、大親友のオンボロレッカー車のメーターでした。

カーズ2・マックイーン&メーター
カーズ2・マックイーン&サリー



率直な感想と致しましては、
<ワールド・ツアー>で、日本・フランス・イタリア・英国という、所謂、アメリカ以外の自動車大国を駆け巡る壮大なストーリーでしたが、ドタバタ感が否めない側面も有りましたね。

カーズ2・日本・富士山
カーズ2・パリの凱旋門
カーズ2・イタリアのリヴィエラ
カーズ2・ロンドンのバッキンガム宮殿


その点では、素人考えではありますが、もう少し、腰を落ち着けて、1つ2つの数少ない舞台にしておいても良かったのではとも思われましたね。

カーズ2・ワールドグランプリロゴカーズ2・アリノールロゴ 
カーズ2・アクセルロッド卿

とは言え、この作品自体が、あのジェームズ・ボンドの007シリーズのオマージュ的な作品として、自然エネルギー源のアリノールを使用する<ワールド・ツアー>の名の下に、実は陰謀ひしめく影の組織と対峙する、英国諜報局員のフィン・マックミサイルと東京支局のホリー・シフトウェルの活躍。

カーズ2・マックミサイル
カーズ2・マックミサイル&シフトウェル


更には、米国の諜報局員と勘違いされた、我らが、メーターによる活躍をも描いた、世界中を舞台に股にかけるワールドワイドなお話しとしては、面白味もあって良かったとも思われましたね。

カーズ2・東京・繁華街の夜道
カーズ2・東京・皇居前
カーズ2・東京・歌舞伎座前
カーズ2・東京・レインボーブリッジ


また、緻密なコンピュータグラフィックに裏打ちされた画作りは流石に見事でしたし、特に、ジョン・ラセター監督が、日本に来日した際に、綿密に日本の風景や街並みなどを研究した成果が現れた、日本の皇居前や歌舞伎座前やレインボーブリッジなどを巡るレース・シーンの街並みや風景の描き込みは流石でしたね。


カーズ2・枯山水ゼンマスター


また、トーキョー博物館にて、禅宗の石庭の枯山水の波を表すべく働いている、日本の自動車として、オート三輪の<ゼン・マスター>など日本の文化・風俗・風習にも目配りを見せてくれていたのも嬉しかったですね。


カーズ2・perfume


●テクノポップス・女性ユニット:Perfume(パフューム)

そして、トーキョー博物館のこのシーンの際に、注目すべきは、日本という舞台を実感させてくれるべく、ジョン・ラセター監督の肝入りにて、日本の曲では初めて、ディズニー・ピクサー映画にて、全世界的に、日本を代表する楽曲として、テクノポップスの女性ユニットのPerfume(パフューム)の「ポリリズム」がBGMとして採用なされているのが非常に嬉しかったですね。

エンドクレジットにも、英語で、ちゃんと<polyrhythm(ポリリズム)>と書き込まれていることからすれば、日本向けバージョンのみではないのも窺えて、とても嬉しかったですね♪

カーズ2・大相撲の見学

カーズ2・東京・二重橋

 

また、舞妓・芸妓や、歌舞伎、大相撲、空手などなどを擬人化した日本製の車で、日本の文化・風俗・風習を取り入れてくれている点も面白かったですね。

そして、特に、外国人の目には、日本のハイテク化トイレが最も変わり種なのか、オーバーに表現されがちではありますが、なかなか面白い発想でしたね。


カーズ2・日本のトイレ


また、この綿密な画作りは、第2戦のフランスからイタリア。第3戦の英国の風景をも見事に再現してくれており、流石に世界に名を馳せるピクサーアニメだと感心しきりでした。

カーズ2・フランス・パリの街並み
カーズ2・イタリアの街並み
カーズ3・英国ロンドンの街並み


この、日本・フランス・イタリア・英国に共通することと言えば、アメリカには無い、長い歴史性という部分においての羨望の眼差しも有ったのでしょうか??

イタリア戦では、観客の貴賓席にローマ法王を擬人化させた車まで登場させています(笑)。

カーズ2・イタリア戦・ローマ法王


しかしながら、本作品の<ワールド・ツアー>において、自動車大国として有名な、ドイツが舞台に含まれていない点が少し意外では有りましたね。

相変わらず、ピクサー映画ならではの、お子様への配慮にて、その上映国の母国語にアニメのネームの言葉をローカライズしてくれている点には感服してしまいました。

カーズ2・ドックハドソン博物館 


更に、本作品では、日本語吹き替え版の台詞廻しに、「重宝」と「諜報」との語呂合わせや、「ペッパー(胡椒)」と「故障」などを巧く語呂合わせしている点が非常に巧妙で面白く観れましたね。

007風味のスパイ映画的にトッピングした本作品ですが、とぼけた天然キャラのオンボロレッカー車のメーターの持つ、ひょうきんな雰囲気と、スピード感や躍動感溢れるシャープな画作りのギャップも更に面白くしてくれてはいましたね。

ドタバタ感が否めない、観客層のメインターゲットの年齢層は多少低く感じられもしない本作ではありましたが、終わりまで飽きることなく魅させてくれるところは流石に良い仕事をしてくれていましたね。

また、劇場鑑賞の際には、3Dで鑑賞致しましたので、各レースシーンをはじめアクションシーンには実に迫力感満載でしたね。

ですが、今回、2DのBlu-rayで観ても、なかなかの迫力でしたし、映像もスゴく綺麗でしたね。

冒頭のオマケ上映の短編アニメ映画の<トイ・ストーリー>のその後を描いた『ハワイアン・バケーション』(約6分間)も、なかなかの仕上がりでニンマリ(笑)。

●『ハワイアンバケーション』
カーズ2・トイストーリー・トゥーン

カーズ2・ハワイアンバケーション
カーズ2・ハワイアンバケーション2
カーズ2・ハワイアンバケーション3
カーズ2・ハワイアンバケーション4

また、今回、更に、Blu-ray&DVDセットを購入した際には、特典映像(ボーナス・コンテンツ)として、<トイ・ストーリー>の『ハワイアンバケーション』の他に、短編アニメ映画として、<メーターの作り話>として、『飛行機メーター』(約5分間)というお話しも収録されていましたが、こちらも、なかなか面白くて、今回、わざわざソフトを購入して、本当に良かったと思いました。

●『飛行機メーター』
カーズ2・飛行機メーター1

カーズ2・飛行機メーター2
カーズ2・飛行機メーター3


私的な評価と致しましては、
今回の『カーズ』の第2弾は、日本をも舞台の1つに描いてくれて、なかなか親近感が持てる映画でしたし、ジェームズ・ボンドばりの007風味のスパイ映画的にトッピングした映画の内容的にも非常に面白かったでしたが、<ワールド・ツアー>の舞台を壮大なスケールで描こうとするあまりに、非常にドタバタ感も否めない作品にもなってしまった側面もありましたのが残念では有りましたね。
とは言えども、その点などを考慮して、多少減点致したとしましても、★★★★(80点)の高評価を付けても、有り余る面白いアニメ映画とも思われました。

お薦め作品です。


●映画『カーズ2』劇場予告編


●映画『カーズ2』挿入歌:perfume(パフューム)『ポリリズム』
 

※前作の『カーズ』の映画レビューは、こちら  → 『カーズ』

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