『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』(2009年) | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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~映画鑑賞雑記帳 &京都・滋賀の季節の歳時記 & 読書などのお気儘ライフ~

今回は、『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』をご紹介致します。

私は、劇場公開時の期間限定上映の際には、2度も鑑賞してきた映画でしたが、ソフト化された際には、Blu-rayのみならず、マイカーのカーナビで聴くため専用に、DVDも購入したほど感動して気に入っている映画です。

今回、所用で、京都市内から、滋賀県の琵琶湖大橋の傍の堅田まで、はるばるマイカーで行って来ましたので、そのマイカーの車中で、この映画のDVDを久し振りに鑑賞していましたので、ご紹介させて頂くことに致しました。

「歌は地球を救う(09.11/6・11/16・劇場&DVD)」
ジャンル:ドキュメンタリー
原題:THIS IS IT
製作年/国:2009年/米
配給:ソニー・ピクチャーズ
時間:111分
公式サイト:http://bd-dvd.sonypictures.jp/michaeljacksonthisisit/
公開日:2009年10月28日(水)
監督:ケニー・オルテガ




この映画は、2009年の6月25日に急逝してしまった、その当時、50歳を迎えたマイケル・ジャクソンの10年振りの幻のロンドン公演の百時間を超える、亡くなった日の5日前までの約3ヶ月に亘る入念なリハーサル映像と舞台裏映像で構成された、あくまでもマイケル自身のために個人的に撮影なされたプライベート・ドキュメンタリー秘蔵映像の映画です。


 


劇場鑑賞時には、余りにも感動致しましたので、2度も鑑賞をしてきました映画です。




冒頭、世界各国から集まったバックダンサーたちのオーディション前のインタビューにて思わず泣き出しそうになってしまうダンサー候補たち。
彼ら彼女らの前では、まさにマイケル・ジャクソンとは<神様>なのだと実感させられます。

そして、その<神様>たるマイケル・ジャクソンというコンダクターは、このリハーサルにて、御歳50歳を迎えるとは思えないほどに、容赦なく、ダンス、そして細部に亘る音のリズム感、音程の域に至るまで、拘り続けます。
しかしながら、その拘りは、メンバーたちに<愛>を注ぎながら、優しく語りながら指導していました。
そこに、まさにマイケル・ジャクソンの優しい人柄が偲ばれるリハーサル風景でした。


 
 
 
 

たしかに、映像的な面白味の側面だけ観れば、『Smooth Criminal』にて、ハンフリー・ボガードとCG競演したり、『Thriller』にて3D映像を流すなど舞台やセットの舞台裏の面白さも有るのですが、要は、コンダクターたるキューを出す、マイケル・ジャクソン自身の絶え間なき拘りを捉えているリハーサルの真の舞台裏の素(す)の姿こそが、この映画を評価に値する映画としていると思いました。




 





あの世界的なスーパースターでさえも、その地位に胡座をかくこと無く、絶え間なくリハーサルに余念を得ずに拘り続ける姿こそが、まさに素のマイケル・ジャクソンを撮した貴重なるプライベート・ドキュメンタリー映像でした。

ただ、あくまでも、リハーサルなので、マイケル・ジャクソン自身は未だフルボイスでは歌っていない未だ声を温めている状態というのにも本当に驚かされました。

また、女性新鋭ギタリストのオリアンティ・パナガリスとの競演も見どころでしたね。


 



更に、また、環境破壊・森林伐採を危惧するマイケル・ジャクソンは、この幻のロンドン公演にて、それらを訴える演出も試みていた様でしたが、(私は、劇場鑑賞時の2度目の鑑賞にて気が付いたのですが)、最終リハーサルの後に、メンバー全員の前で、マイケル・ジャクソン自身が「4年後には環境破壊をみんなの愛の力で止めよう!」と言って結んでいます。
まさに『歌は地球を救う』というマイケル・ジャクソンの想いの丈が表現なされた映像でした。






この映画の制作者たるケニー・オルテガの采配による意図的な制作手順によるものなのか、不明ですが、そこで映像は終わるのかと思いきや、アンコール用の曲なのか、「Billie Jean」、そして「Man In The Mirror」も用意しており、政治色豊かで、且つ、思想的な<変革>を訴える歌詞の曲である「Man In The Mirror」をラストに持ってくる辺りは、マイケル・ジャクソン自身の思い入れも大きなものだったに違いないでしょう。

エンディング・ロールには新曲の「This Is It」が流れますが、いったいコンサート中のどの場面でこの曲を使用しようとしたのかは(あくまでもケニー・オルテガの制作・編集による映画なので)不明ですが、是非ともリハーサル映像の肉声にて聴きたかったものでした。


 


日本では、この映画の公開当時には、邦画の『20世紀少年』にて、遠藤ケンヂが、「歌で地球を救おう」と致しますが、古くは、ジョン・レノン、最近ではU2のボノなどの様に、LOVE&PEACEの精神などで、歌や曲で世界平和を訴えてきた、また訴えている歌手やバンドも沢山いました。
このマイケル・ジャクソンも、そんな世界的なエンターティナーの1人であり、神々しいながらも、決して<神様>ではない、単なる1人の人間としての使命感から、『歌は地球を救う』の精神で、世界平和そして地球の環境破壊の根絶を訴えたかったのでしょう。

この映画を観て、単なるリハーサル映像と捉えずに、そのマイケル・ジャクソンのそれらの精神を受け継ぎ、マイケル・ジャクソンが発した言葉の通りに、私たち1人1人が自らが行動を起こして行かなければならないと思わされた映画でした。
そういった意味では、単なるマイケル・ジャクソンのファンでなくても必見の価値の有る映画だと思われました。

結果的には、ロンドン公演は幻に終わり、チケットを手にしていたファンのみならず、バックダンサーやバンドメンバー達などのコンサートスタッフメンバーも、マイケル・ジャクソンという、この巨星が亡くなってしまった現実を鑑みると、スゴく哀しい結果となってしまいましたが、マイケル・ジャクソンがこの映像で残したメッセージを皆が受け取り実践していくことで追悼の意を表すことも出来るのではないかとも思われました。

私的な評価と致しましては、
コンサートライヴの映画でも無い、PV映像の映画でも無い、新たなるジャンルともいえる、マイケル・ジャクソン自身の個人的なプライベート・ドキュメンタリー映像による映画でしたが、形式にとらわれることなく、リハーサル風景の素(す)のマイケル・ジャクソンの姿を垣間見れ、且つ、マイケル・ジャクソン自身からのメッセージ性豊かな映画でしたので、文句なしの★★★★★(100点)満点の映画でした。

お薦め作品です。
 
※映画『マイケル・ジャクソンTHIS IS IT』のBlu-rayとDVDソフト(2枚組)です♪

 


●映画『マイケル・ジャクソンTHIS IS IT』予告編


※映画とは全く関係のない、どうでも良い写真ですが、雪雲に覆われそうな、
滋賀県の琵琶湖大橋の写真です!!!!!!

琵琶湖大橋


この度も、最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。

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