『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』(2012年) | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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今回は、一昨日にハシゴ観鑑賞してきた2本のうちの『踊る大捜査線 THE FINAL  新たなる希望』をご紹介致します。

「そんなバナナ?LAST DANCE(12.12/7・劇場)」
ジャンル:人間ドラマ
製作年/国:2012年/日本
配給:東宝
時間:126分
公式サイト:http://www.odoru.com/index.html
公開日:2012年9月7日(金)
監督:本広克行
出演:織田裕二、深津絵里、ユースケ・サンタマリア、柳葉敏郎、伊藤淳史、内田有紀、小泉孝太郎、北村総一朗、小野武彦、斉藤暁、佐戸井けん太、真矢みき、筧利夫、小栗旬、香取慎吾
ほか


踊る大捜査線FINAL・チラシ

踊る大捜査線FINAL・チラシ裏


滋賀県大津市のシネコンにて、会員サービスデーの日に、本作品の劇場公開終了日に、ようやくながら鑑賞。

盗犯係の中西修係長役の、元ヒップアップの小林すすむさんの遺作となった作品だけに必ず鑑賞しなくてはと思っていただけに劇場公開終了日に間に合って観に行けて良かったです。


踊る大捜査線FINAL・小林すすむさん1踊る大捜査線FINAL・小林すすむさん2 

率直な感想と致しましては、
本作品公開直前のTVスペシャル版が、あまりにもおふざけが過ぎた内容だっただけに期待薄で鑑賞に臨みましたが、前作の『3』よりも、骨太な印象を受け、なかなか楽しめました。


踊る大捜査線FINAL・青島


あのオープニング曲が流れるとゾクゾクしてしまい、初期のTVシリーズ版から、全ての『踊る大捜査線』シリーズ作品を観ていたファンだからか、期待薄だったはずが、自然と期待値が高まりましたね。

踊る大捜査線FINAL・青島&恩田すみれ

何よりも、今作品では、本当の意味合いで<同窓会的>に『THE FINAL』ということで、真下雪乃(水野美紀さん)や、警視庁の沖田仁美(真矢みきさん)、新城賢太郎(筧利夫さん)までもが出演してくれているところが嬉しかったですね。

簡単なストーリー内容と致しましては、
湾岸警察署管内で開催中の国際環境エネルギーサミット会場で誘拐事件が発生しますが、数時間後に被害者は射殺体として発見されるのでした。
使用されたのは、警察が押収した拳銃。緊急召集された捜査会議では、全ての情報を鳥飼誠一管理官(小栗旬くん)へ文書で提出することが義務付けされて、所轄の捜査員には一切の情報が開示されない異例の捜査方法が発表されるのでした。


踊る大捜査線FINAL・鳥飼踊る大捜査線FINAL・青島&交渉課・小池 


そんな中、第2の殺人事件が発生し、そして更には、第3の事件、湾岸署署長の真下正義(ユースケ・サンタマリアさん)の息子が誘拐される事件が起こるのでした。
といったストーリー展開のお話でした。

相変わらず、前半部分は、冒頭から、TVシリーズから続く、脱力系ギャグの三文芝居の様なコメディパートが続きますが、今回のお話しの肝は、これまでのシリーズを総括するかの様に、「警察の不祥事隠蔽気質」との対峙にあり、所轄の些細な発注間違いによる隠蔽工作から始まり、それは「警察庁内部による隠蔽気質」といった大掛かりなものまでに亘り、今回の事件の発端となる、過去の6年前の少女誘拐殺人事件での不祥事隠蔽など、「警察庁内部の闇」の部分を炙り出すかの様に、今回の事件は展開していきます。


踊る大捜査線FINAL・ユースケ・サンタマリア踊る大捜査線FINAL・強行犯係 


事件の黒幕や、実行犯などは早々に想像が出来る内容ともなっていましたので、何故犯人達はその様なことを起こすのかが焦点にもなっています。

また、今作では、警察庁本部から、動きを封じ込められた青島俊作係長(織田裕二さん)が、またもや独断で、その命令を無視して街を駆けずり回り捜査を断行していくのですが、まさに「そんなバナナ?」というべき動物的な嗅覚による勘で捜査する描写には、正直突っ込みどころもアリアリではありましたが、そこはご愛敬(笑)。
後半になって、室井慎次(柳葉敏郎さん)も加わり、その後の展開は、実際に映画を観てお楽しみ下さいませ。


踊る大捜査線FINAL・室井慎次


最終的には、本当に有り得ない展開で結末し、事件は最終局面を迎えますが、『THE FINAL』としては、TVシリーズから青島俊作(織田裕二さん)が懇願していた方向性に向かう筋書きになって大団円となり、これで最終章としては終わり方としては良かったとも思いましたね。


踊る大捜査線FINAL・青島&室井


エンディングロールに和久平八郎(故・いかりや長介さん)の過去の映像が流れると実に懐かしい気分にも浸れましたね。

踊る大捜査線FINAL・和久平八郎



今後は、織田裕二さんには、『外交官・黒田康作』シリーズの方で、是非頑張って貰いたいですね。

私的な評価と致しましては、
やや力技的な、強引な持って行き方の事件の終わり方でしたし、青島俊作係長の動物的な勘に捜査を委ねたりと、まさに「そんなバナナ?」って感じもする展開で、突っ込みどころも満載では有りは致しましたが、前作『3』よりかは骨太な映画の印象も受けましたので、予てからの初期のTVシリーズ版から全てのシリーズ作品を観ているファンと致しましては、贔屓目も有り、それらの多大な突っ込みどころを差し引いても、あくまでもファンの視点から、★★★★☆(90点)の高評価を付けさせて頂きました。

お勧め作品です。
 

●映画『踊る大捜査線 THE FINAL  新たなる希望』劇場予告編



●映画『踊る大捜査線 THE FINAL  新たなる希望』OP


この度も、最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。



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