『テルマエ・ロマエ』(2012年) | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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「阿部寛さんの驚愕顔(笑)。(12.5/11・劇場)」
ジャンル:コメディ
製作年/国:2012年/日本
配給:東宝
時間:108分
公式サイト:
http://www.thermae-romae.jp/
公開日:2012年4月28日(土)
監督:武内英樹
出演:阿部寛、上戸彩、北村一輝、竹内力、宍戸開、笹野高史、キムラ緑子、市村正親
ほか

テルマエ・ロマエ・チラシ

 


滋賀県のシネコンにて、会員サービスデーに鑑賞。

私の場合は、この映画の原作漫画も全くの未読でしたが、
率直な感想と致しましては、期待値を上げずに鑑賞に臨んだせいか、そこそこクスクス笑える映画で、とても面白かったです。

サービスデーということも有ってか、中でも、この作品の観客の入りも、かなり多かったですね。


テルマエ・ロマエ2



何と申しましても、テルマエ・ロマエ(ローマのお風呂)の専門の設計技師・ルシウス役の阿部寛さんの、あの彫りの深い人相で、あの目の玉をギョロとさせた、あの独特な驚愕顔が堪らなく面白かったですね(笑)。
また、阿部寛さんのその全裸の裸体も、この映画化に臨むために、トレーニング・ジムででも鍛えられたのか、その素晴らしい肉体美を披露してくれて惚れ惚れしちゃいましたね。

原作既読者の御方々の間では、ヒロインの日本人女性の真美役の上戸彩さんが不要・余分との思いもお有りのご意見のレビューアーの御方々も案外多い様ですが、私のように、原作未読者の立場からすれば、この映画化作品のみを観れば、狂言廻し的に、ヒロインの日本人女性・真美の存在も、それはそれで、欠かせない登場人物かとも思われました。

簡単なお話し的には、
古代ローマ時代のテルマエ・ロマエ(ローマのお風呂)の専門の設計技師・ルシウス(阿部寛さん)が、何故だか、お風呂関連限定で、現代の日本の銭湯や家庭のお風呂にタイムスリップして来てしまい、今の近代的な日本のお風呂文化やトイレ文化に感動するあまりに、古代ローマ時代に、その現代の日本のお風呂などの大衆文化のアイデアを使って、古代ローマ帝国に再び戻り、テルマエ・ロマエ(ローマのお風呂)の設計にも取り入れて行くといったお話しですが、お風呂を愛する古代ローマ人と日本人のふたつの民族が出会うことにより、世界の歴史を大きく揺らがすことになるのでした。
といったストーリー展開のお話しでした。

銭湯のフルーツ牛乳などにも、いちいち驚愕する辺り、スッゴく笑えましたね。

<彫りの深い濃い顔付き>の俳優として、ルシウス役の阿部寛さんの他、古代ローマ帝国の五賢帝の1人でも有る、第14代ローマ皇帝のハドリアヌス帝役の市村正親さん。
次期皇帝候補のケイオニウス役の北村一輝さん。
ハドリアヌス帝の側近のアントニヌス役の宍戸開さんなどを集結させて、古代ローマ人に扮しさせているのは、かなり頷けました。

さすがに、『のだめカンタービレ』の武内英樹監督ならではのキャスティングでしょうね。

テルマエ・ロマエ・濃い顔の俳優達

また、<平たい顔族>こと現代の日本人を代表して、ヒロインの真美の父親役の笹野武史さんなどの面々の俳優さんはその顔付きからも理解出来ましたが、その<平たい顔族>の中でも、竹内力さんの場合に至っては、チョットどちらかというと古代ローマ人側寄りって感じも致しましたが、そこはご愛敬(笑)。

後半部分は、原作漫画には無い、全くのオリジナル脚本らしいのですが、後半に進むに従い、多少の中だるみ感も有りながらも、最後まで楽しんで観ることが出来ました。

映画の中で、オペラ歌手(?)による歌声が、やたらとマッチングしているのも面白かったですね♪

テルマエ・ロマエ3


私的な評価と致しましては、
阿部寛さんの迫真の驚愕顔や、まさに全裸姿も披露し、身体を張った演技には、随分とクスクス笑わせられましたし、さすがに、マンガ大賞&手塚治虫文化賞短編賞を史上初のダブル受賞した、ヤマザキマリさんによる、奇想天外なタイムスリップ風呂漫画が原作だけあるとも思いましたし、何よりも、そもそもの漫画自体の設定が面白過ぎましたね。
と言う訳で、良い意味合いで、私の期待を裏切ってくれる嬉しい誤算の楽しい映画でしたので、多少の後半部分の中だるみ感を差し引きましても、ほぼ満点の★★★★☆(90点)の高評価を付けさせて頂きました。

賛否両論が大きく分かれている作品の様ですが、私の場合には、特に、こういった風な「タマラナク、くだらなく、面白い映画」は大の大好物ですのですね。

何も考えずに、気分転換を図るには持ってこいの映画です。

お勧め作品です。

●映画『テルマエ・ロマエ』劇場予告編



<追記>
現在のところ第4巻まで刊行されている、原作コミックを、私も読んで感じましたところと致しましては、このヤマザキマリさんの漫画に関しましては、各話の漫画のあとに挿入されているコラムなど、実に、高尚な文体の記事もあるといった側面も持ち合わせている、謂わば、漫画という体裁をした、所謂、テルマエ・ロマエをはじめ古代ローマ人に関する学術書的な趣さえ感じましたので、原作既読者の中では、この映画を低評価にするようにお感じになられる御方々もおられるのが少しは理解出来るほどコメディ風味の漫画ながら至って真面目なコミックですね。

でも、それでも、私の場合には、映画化作品を先に観ているからか、「でも、これでもアリかも?」とも思ってしまいましたね。

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