吉田監督&香川さんトークライブ Apple銀座 | 好きなコードはEadd9

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錦戸亮
SixTONES
Snow Man(岩本照)
好きなモノいろいろ
そして7人→6人の関ジャニ∞の記録

Apple銀座で行われたトークショーに行ってきました。

 

 

吉田監督と、脚本家の香川まさひとさんの対談。

 

 

雑誌も、このお2人が対談している事は今までなかったので。

大変楽しみでした。

 

 

 

 

 

 

会場はアップルストア銀座の3F。

申し込みはウェブで先着順でした。

予約時に入力した名前を告げ、並んでしばし待つ。

すぐに入場。

 

 

 

 

 

 

吉田監督と香川さんは、「クヒオ大佐」以来。

10年ぶりのタッグだったそうです。

 

お2人の出会いは、1982年、香川さんが大学生だった時代。

 

吉田監督が、コンクールに出していた香川さんの8mmの映像を見て衝撃を受けたと。

それが、間接的な出会いだったと。

 

 

 

 

何年も見ていなかったというその映像を、今回デジタル化したという事で。

この日、上映してくださいました。

 

とにかくシュールな映像。

 

この時代まだ、世に「シュールな笑い」がなかった時代だったが、香川さんの作品はまさに、それだったと。

 

会場からは、笑い声も聞かれました。

私も思わず笑ってしまったシーン多々ありました。

 

面白い作品でした。とても。

 

 

 

 

 

 

原作に出会った時の話。

 

設定が面白い。

設定だけでほぼ面白いので、それは貴重な機会だと吉田監督は捉えたそうです。

 

混沌としたパワーがあり、作品にするのは無理かと思ったと。

でも香川さんに連絡してみたら、香川さんは既に原作を読んでいて。

監督から「映画に出来る?」と言われたのが最初だったと。

 

 

 

 

 

 

香川さんはノートをつけられている。

今回の仕事は、ノート7冊になったと。

打ち合わせから細かいことまで記してある。

 

今読み返してみると、悪夢だったと(笑)

 

打ち合わせだけで70回を超えていたそうです。

(完成まで2年かかった)

 

そのノートには、新聞記事の切り抜きも貼られているそうです。

刑務所問題や、地方の過疎化の問題、公務員の問題等。

 

また、移民問題についても、

作り始めは今ほど切実な問題ではなかったが、今やもうリアルな問題になったと語ってらした。

 

 

 

 

 

今回、地方都市が舞台になった事については、

 

地方の方が、可視化しやすい、

2時間で切り取るには地方はやりやすい、とおっしゃっていました。

 

 

 

 

 

 

SNSを中心としたネット社会に危機感もあって、

 

打ち合わせ自体がぶつかり合いだった。

殺したろうか!(笑)みたいなことになったと(笑)

17時間打ち合わせ、なんてこともあったそうです。

 

 

 

 

 

 

脚本が決裂したのは3度ほどあった?(笑)

それでも付き合い続けたと。

大人だからと(笑)

 

 

吉田監督と香川氏が、気持ちをぶつけ合い(とても仲が良さそうなお2人でしたよ!)作り上げたんだな、

とよくわかるお話でした。

 

 

 

 

 

 

キャスティングについて。

 

錦戸さんは、

すごい普通の青年を演じていた作品を何本か観ている、

魅力的な人だと。

原作より若い人選になったのは、

未熟な魂が(殺人犯とのふれ合いを通して)変わっていく方が魅力的じゃないのかなと思ったからだと。

 

 

木村文乃さんが最初は受刑者という設定にしていた時もあったと。

(現状は違います、主人公の同級生役)

だが、ラストに錦戸くんにどういうテーマを与えるか、

7人(6人の受刑者+木村文乃さん)に対して月末がどういう対応が出来るか、

そこを考えたと。

 

 

キャスティング、最初は月末を決めた。

次は宮越(松田龍平)。

脚本とキャスティングは同時進行。

 

キャスティングが決まると、脚本もあてがきになる。

そうなってから、具体的にイメージしていった。

撮影中も同様で、香川さんに言って監督が脚本を変えた部分もある。

 

 

 

 

 

 

音の使い方、音楽の使い方について。

 

最初にいろんな音を当てたけど、どんどん削っていったと。

メロディーがなくなり、音数がなくなっていった。

音の粒立ちは、すごくしていると思うと。

 

音は大事なテーマだったそうです。

(これはすごく、私も感じました)

 

 

 

 

 

 

いろんな社会的テーマも抱えた本編であったが、

現実に追い越されるのが1番怖いとおっしゃっていました。

 

映画が練られてから、封切りになるまで時間があるわけで。

 

その間、映画と同じような実際の事件がないか、とか、気になっていたと。

もしそういう事が起こったら、映画の意味も見方も違ってきてしまうからと。

 

 

 

 

 

 

終始、お2人のお話が楽しくて。

あっという間の1時間でした。

 

 

2年の歳月をかけて、じっくり練り上げた脚本。

 

この映画が面白いわけだ!

 

 

公開まであと少し!!