
ウチには、子供が飼っているハムスターが1匹いる。
”子供が飼っている”と言っても、たいがいの子供の傾向どおり
子供が世話をしている訳ではない。
気が付いた頃に、ぼくらが興味半分で餌を与えたりしているので
実質の世話は、親が行っているようなものだ。
(そうやって、ぼくも大きくなって来た。ならせて貰った。)
昨夜、例の如く、ハムの機嫌をうかがっていた。
夜になると、回転車で遊び出すのであるが、
飼育ケースの蓋を開けると寄ってくるので
捕まえて手に乗せてみたところ、やおら噛み付かれた。
噛み付かれたのは、これが最初ではないが、やたら深く噛まれた。
噛まれても、なかなか離れてもらえなかった。
ハムスターの歯は針のように、肉に食い込む。そして、さらに力を入れて噛み込んできた。
ぼくの手の噛み場所を変えて、薄い場所にも噛み付き出し、痛さは増す。
頭によぎったのは、”アナフィラキシー症候群”。
しばらく様子見をして、何もなかったので、とりあえず床に就くことにしたが、
ポックリ逝った時のことを考えて、家族に”遺言”しておいた。
言い残すことは…、特にない。
本当にない。
職場は適当に回るだろう。
唯一、言い残したのは、
クライアントから依頼されたイラストカットの提出だけ。
先週、仕上げたものの、しばらく自分で眺めていたいので
まだ提出していなかったのである。
それの提出だけ頼んで、(まあ、言わば)”死の床”に就いた。
…
こうやって、ブログを書いているところから、お分かりいただけると思うが
まだ無事に生きている。
おまけに、今夜は、パチンコにも勝った。
なんだか、どん底から人生大逆転、という感じである。
もう、ハムスターなんかには、相手をしないつもりだ。
(ぼくのことだから、ちょっと分からないが…)
抗原抗体反応のことやら、免疫のことやら、よくわからないが
そういえば、ぼくは過去、数匹のスズメバチにやられても生きている。
ハムにも何度、噛まれたかもわからない。
そういう(無事な)体質なのだろうか。
ただ、死を意識して、何の名残も、未練もなく、
この世を去るシミュレーションができたことに妙に感心してる。