この数年、11月の下旬には、程度の軽重はあるが体調を崩し、
ゲホゲホ、ズルズルしている。
今年は、ごく軽いケホケホ程度なので、とても楽だ。
そして晩秋というか初冬というか、
北関東のどこかを旅して、いろいろ見物をしているのも、
この時期である。
今年は、鹿沼(栃木)の川上澄生美術館へ、そして
大田区郷土博物館へ、川瀬巴水(はすい)展を見に行ってきた。
まずは、川上澄生美術館。
木版画家の川上澄生は、宇都宮女学校の英語教師だったこともあり、
地元に縁の深い作家だ。
優しいラインで素朴に表現する木版画は
ぼくが大好きな作家の一人である。
この期間の企画展は、山の版画で有名な
畦地梅太郎の作品との同時展示だ。
館内の様子は、当然のことながら写真に撮ることはできないので、
レポートできないが、
表現力が豊かな両者の作品群を堪能することができた。
また「リトル・クリスマス」展として
現代の作家の版画を楽しむことができた。
往路は東武鉄道で特急を使わずアクセスしたので、
乗り換えが数度、生じた。
利用客の少ない駅で電車をのんびり待つ。
日ごろ目に(耳に)しない、
日中の音のない静かな空間の妙味を味わう。
そして、駅のポスターでは、
久しぶりに、”小京都”という表現も目にした。
昭和の終期は結構、観光キャッチフレーズで見たのだが、
最近は、すっかりご無沙汰の言葉と、ぼくは思っている。
地方とは言え、地元の文化を、何かのカサを借りずに、
堂々とアピールし、こんな言葉は無くなれば、とも、
ぼくは願っている。





