今日も午後から虫採りに出かけたが、
バイクの上で考えていたことは、夏の異界。
幸いと言うか、ぼくには、そういう感覚は、あまり鋭くなく、
今では、お墓の横を通ったり、
虫採りで、真っ暗闇の中をキャンプしたりするのは全然平気なのだが、
あまり得意でない場所が、これ。
虫採りなどで、林道を走っていると、出くわして、
しばらく、この中を、ゾッとしながら我慢して駆け抜ける。
針葉樹林。
要は杉木立のような所だ。
真昼間でも、枝から根元までの世界は暗くて吸い込まれそうだ。
子供の頃の似た感覚は、引き込まれそうだった滝壷の深緑色。
怖いけど、見たい。見たいけど、怖い。あの感覚。
この暗さと、規則的な間隔で並ぶ木々のリズムも不気味だ。
しばらく前は、ぼくは水玉が苦手だった。
この木々、上から見ると、水玉なんだろうな…。
ランタンでも灯して、真昼の暗闇キャンプなども面白いかも、と
考えていたら、
シュールレアリスムの画家、ルネ・マグリッドの絵を思い出した。
青い空の下は、影になったシルエットの家だ。
シルエットの世界は暗闇で、街頭が灯っている絵をご存知だろうか。
マグリットは、ぼくの好きな画家でもある。
実は、好きと苦手、紙一重の世界だ。

