いつか…ユデタマゴ -13ページ目




【日本国宝展~祈り、信じる力~】

東京国立博物館平成館で12/7 まで開催中の国宝展、大にぎわい…つーか大混雑

どうしても入ってすぐの展示室が混むので、先に進んでから波が去った頃戻るとか色々してたら、歩数が伸びました…(脚がむくむヨ )



現在「国宝」と指定されているのは1092件、そのうち美術工芸品は872件で、その7割が奈良時代から鎌倉時代の作とされています

今回展示は展示替え含んで119件、実に七分の一が大集合!

そりゃ、混む混む!

しかも国宝展としては14年ぶりです

そりゃ、どっと混む!


様々な美術・博物展でも、「国宝」とついているとオオッと思うワタクシ (みんなそうだよね?ね?)

展示品全てがそうなら、少しは目が肥えるかも~という気持ちを抱きつつ観ましたヨ


本展のテーマは「祈り」です
分野別展示ではなく、信仰の対象や世相を反映した宗教感による構成になっているようでした



~ * ~ * ~



◆第一章 仏を信じる



《 玉虫厨子 》
飛鳥時代7世紀 奈良・法隆寺

まずなんといってもコレ
教科書にも載ってましたわ…

2メートル以上ある大きな厨子ですが、それより更に大きなパネルの壁面展示が有り、お釈迦さまの前世話など各側面の絵の説明がされています

透かし彫りの金具の下に玉虫の翅が装飾のために使われているのが名前の由来です
現在も2500枚ほどが残っているらしいのですが、ちっともわかりませんでした…




《 片輪車蒔絵螺鈿手箱 》
平安時代12世紀 東京国立博物館

片輪車が波間に浮いてるなぁ、と
螺鈿が美しいなぁ、と鑑賞

説明によると、実景としては牛車の車輪を干割れしないように水に浸けているところではあるが、片輪車は大蓮華 (極楽浄土へ導く) のイメージも重ね合わせられているとのことです




《 金銅宝相華唐草文経箱 》
平安時代11世紀   滋賀・延暦寺

ちょっと良いクッキーなんかの缶の箱に見えたり (オーイ)

当時の金属製の経箱は極めて少なくて、繊細な線書きや造りに至るまで抜群に優れているものだそうです
“法華経を納めた、未来にお経を伝えるタイムカプセル” という説明の言葉にグッときました



《 一字蓮台法華経 》普賢菩薩勧発品 
平安時代12世紀 奈良・大和文華館

天台宗の根本経典である法華経が広まっていった頃、女性の間でもよく信仰が深まっていったそうです

女人経典とも言われるこちらは、1字1字を仏に見立てて全文字を蓮華座の上に書き、台紙も金銀で装飾した美しいものでした



《 当麻曼荼羅縁起絵巻 》 
鎌倉時代13世紀   神奈川・光明寺

信心深い中将姫の功徳を描いた、上下50㎝ 超えの大きな絵巻です
「菩薩や如来の化身の力を借りて当麻曼荼羅を織り出すと、阿弥陀25菩薩が来合し、姫は極楽浄土へ往生を遂げる・・」

800年も前のものということを忘れ、ただ普通に絵を追いかけて楽しんでしまいました…





平安仏画】
六世紀から今日まで様々な仏画が描かれてきたが、特に11世紀から12世紀にかけては造形の質において仏画の最盛期といえる。
それらは生活の基盤に信仰があり研ぎ澄まされた美意識と豊かな財力をもった王朝貴族たちにより、美の限りを尽くすことがより功徳につながるという思想を背景として制作されたものである。
その美は人が鑑賞するものでなく仏に捧げられたものである。



《 仏涅槃図 》
平安時代  応徳3年(1086) 和歌山・金剛峯寺

これはとっても大きいものですが、上から下まで右から左までジックリ魅入ってしまうほど素晴らしいです

涅槃図とは、釈迦さまが沙羅双樹の下で入滅する情景を描いたものですが、数多ある涅槃図の中で、現存最古にして最高傑作とのこと
本当に気品漂う静謐な涅槃図だと思います

登場人物のほとんどに名前が表記されています
弟子たちは泣き叫び悲嘆にくれていますが、菩薩たちは穏やかにお釈迦様を取り巻いているのが面白いです
右端に年号と「寅丙四月七日」の文字がありました




《 孔雀明王像 》
平安時代12世紀 東京国立博物館

これは一目見てすぐ、多分暫くこの前から立ち去れない…と思いました
明るい白が際立ち、 截金(きりがね:金を糸状に細く切って貼る細工) と金泥の細工が美しい…

孔雀は毒蛇や毒虫をも食べてしまう雑食性から災いを追い払う力として神聖化されたそうです
孔雀明王画の現存最古かつ最高傑作とのことですヨ (あれ、さっきも…)


隣には、《 普賢菩薩像 》(平安時代・12世紀 東京国立博物館 )  があり、
こちらも、散華の中で象に乗る菩薩の白が美しく、耽美的美しさがありました
「平安仏画屈指の名品」とか(説明板より)


どこまでも美しいものを追求しそれが功徳につながるという素晴らしい背景のお陰で、現代の私たちも感動を貰えたことにただ感謝します (謙虚~)




◆第二章 神を信じる


この章では、土偶が2体、銅鐸や太刀、海の正倉院と称される沖ノ島遺跡からの出土品などがありました

全国で2万点ほど出土されている土偶のうち、国宝指定は5点です

遥か昔、紀元前の縄文の時…
人々の祈りの道具として大切にされたのかな…ロマンアルネ


~ * ~ * ~

ここまでで会場半分消化です
真ん中にショップ「国宝店」があって、ついつい寄り道したりして汗
(ハヨ次行かんとー)


続く!
イヤでも!








行楽日和な日曜日、賑わう前の上野公園を突っ切って東京国立博物館へ出掛けました

平成館で14年ぶりの国宝展が開催されているのです
FBでもブツブツしましたが、大人気で開館前に到着でも50分の入場制限の列並び~


正倉院宝物の展示が11/3 迄だったので仕方なし!
夏じゃないので大丈ブイ!
私も金印 ( 漢委奴國王印 ) 目当てで最後半に行くかどうか悩んだから…


国宝展に浸かる前に、「正倉院宝物」特別出品を観覧しました
(あ、嘘汗ドーンと有った仏足石だけは先にサッと観た)



正倉院宝物は国宝指定の管轄外では有りますが (宮内庁なのです) 、その貴重さ重要度は同等以上…

ほとんどが奈良時代8世紀のものというお宝は、毎年この時期に奈良の国立博物館で展示公開されています
そして今年は東博にも11件が特別出品されました

奈良博で(今年は)59件、トーハクに11件…
整理済みのものだけで9000件といわれる宝物のほんのチビ~っとではありますが、百里の道も一歩から!


ま、とにかく、とにかく




《 紅牙撥鏤撥 》

象牙を赤く染め、線を彫って花鳥などの模様を素地を出して表現しています
撥なので先がすり減り、実際の使用を窺わせているとか…
いろいろ想像してしまいます…えっ?



《鳥毛立女屏風 (第一・第三扇)》

紙に書かれた美人画で最古と言われる品だそうです
(もっと古いのは、古墳などの壁画)

本来は、一枚一枚ポーズを変えた女性が描かれている六枚が繋がった屏風でした
折しも奈良博では、第二、四、五、六扇が展示中とのことです

(第三扇)

以前は唐からの到来ものと考えられていましたが、戦後の調査で、裏打ち紙に752年の古文書が使われていたことが判り、日本で制作されたものとされています
(キャプションより)

唐美人の髪や衣服には、かつてヤマドリの羽根が貼り付けて有ったそうです
まだ残っているらしいですが、いくら見てもわかりませんでした


ちょうど観に行った日曜日のアート番組で、この作品のことも取り上げられていました(昨日観た…)

以前実際に、日本画家の方がヤマドリの毛を使い鳥毛立女の屏風を再現したそうです
↓↓


仕上がったら何だかやたらにギラギラとゴージャスで(笑)、これはいくら貴族とはいえ日常では使え無いな、と思ったらしい

何のための豪華さか…

752年に行われた東大寺の大仏開眼会で沢山の屏風が集められた記述があります(国家珍宝帳)

屏風は、天皇の内裏に置かれ海外の使者を迎える際に使われたと考えられるとか…
特にこの鳥毛立女屏風は、世界に類を見ない高い技術力と表現力を持ち、
国外の来賓を招いた儀式事で、国力を示すためのアイテムと考えられるようでした





《 楓蘇芳染螺鈿琵琶 》

国産の楓材を使用した四弦の琵琶です  
これも東大寺での重要な法要などに使用されたと思われるとのこと

螺鈿やタイマイによる装飾が施されている背面の細工が美しくってねー、御姉様方がワーキャーしてました



《緑地彩絵箱》

東大寺の法要時に使用された献上物箱です

ペパーミントグリーン(…って表現もなんですが) か今だ鮮やかで、花文がくっきりとしています
縁に巡らされている模様が豹柄に見えたりみえなかったり


その他、透かし彫りの蓋の細工がやたら細かく薄い「合子」(入れ物) や、敷物に使用したらしい錦などがありましたが、どれも保存が良くて感心歓心・・・


まだ本編突入していないんだよねあせる

人が多い!
自分も含む!


続く~







今日は文化の日、例年ナビスコ杯決勝の日だったのにな~

唯一のJリーグは日産での浦和戦 はーと2
若干過呼吸気味に観戦・・・家で←




今日は知力体力が消耗してて、メイクする気が起きなかったのであります

つーことは、家から出ないということで…
(大人女子の事情)



扇風機片付けたり
(今ごろ)



こちらの



尻毛を抜いたり
(楽しい)


昨日出掛けた国宝展を記事ろうとしたり
(しただけ)


どこを向いても国宝って、結構いっぱいいっぱいでしたわ…で、消耗

印象が強いうちに書いておこうって思ったけど、ボチボチ気が向いたらに…

(故宮博物院展の事は忘れてますか、そうですか)



まあつまり今夜も飲む理由は有ったな (頭使う作業は無理だな)、つー話でございます
ホホホ

しかし今夜の勝ちは価値ある合格








 
ミレーを観た後は竹橋に行って春草展再訪のつもりでしたが、丸ビルに寄り道・・



5階でお昼食べよーと…
その前にテラスでオノボリ写真を撮る・・

なかなか工事完了しませんのう
ビルに映るビルと、新幹線が都会の真ん中っぽい



目的はコッチでした↓↓

「藝大アーツイン 東京丸の内 2014」

東京藝術大学と三菱地所の共同開催で行われる、今年で8回目をむかえたイベントです
会期は1週間足らずと短く、今日が最終日とか


丸ビルの1階で「三菱地所賞・ 美術部門」を受賞した立体作品の展示が有ったのでパチパチ…



「子ぶた  時々  大人」山本美有



「母」山本美有

木彫りのBUTAさんっ ブタ


他にも、迫力有る雷獣モチーフの作品や、甲冑とドクロを組み合わせたもの、
音を色彩で表現した…あれ?色を音で表したんだったか…忘れてもーた汗


吹き抜けの3階回廊にも作品が有ったので、そちらも一通り見てきました



「ものいすーMONO‐ISUー」日用品×座る

ストロー・ピンチ・チューペット・オシャモジ…
身近なものを椅子の形にして、なくてはならない生活用品に敬意を払うという、メッセージ性のある作品です


ミニライブがあったり、ナニか販売もしていたり…




1階のカフェが「GEIDAI  CAFE 」に変身していました(会期中)

アンケートに答えて、4色ボールペンを頂戴しまして…いやあ、ワタシなのに何か申し訳ないあせる




 
 
ウヒヒ、今日は丸ノ内レディになりました
一応OLっぽい格好で出掛けたりして…
(残念、今日は土曜日だよ)

東京丸ノ内は朝から外国人が一杯でした
オサレな丸ノ内ブリックスクエア内にある、三菱一号館美術館へ…

周りをウロチョロしたことは有るけど、中に入るのは初めてですよ!
構造上小さな展示室が連なる、迷路のような美術館で観てきたのは…


ボストン美術館ミレー展~傑作の数々と画家の真実~】


なんたって (18才!…違) ジャン・フランソワ・ミレーさん、 生誕200年!
前にも書きましたけど、日本人はミレー大好きなので、本国より いち早く盛り上げちゃってるのですよ、多分←


アメリカのボストン美術館には、ミレーの作品が素描なども合わせ約170点も所蔵されています
本国オルセー美術館を凌ぐコレクションとか…
今回の展覧会には、三大ミレー@MFAという こと ら し い作品がやって来てます

観たかったアノ娘が来る!
もう、ウルウルしましたよ (マジ)

しかし!
ボストンからやって来たのは64点、うちミレーは25点ということを一言お断りして先に進みたいと存じます汗



◆Ⅰ.巨匠ミレー序論

最初は自画像ドーン (そんなに大きくないけど)

生涯たったの五点しか描かなかった自画像のうちのひとつ、先日府中で見たものよりも不安気で繊細な感じを受けました
暗い背景と光の当たる顔のコントラストがはっきりしています



◆Ⅱ.フォンテーヌブローの森


ここは、バルビソン村で過ごした同時代の画家達の作品が20点ほど…

カミーユ・コローはやっぱ上手いな、とか
テオドール・ルソーは更に更に細かいな、とか

特に《フォンテーヌブローの森の薪拾い》(テオドール・ルソー1850-60年頃)
画面全体を包み込む夕日の描写や、雲の煌めきや木々の色づき、薪を目一杯抱えたり背負って帰路につく二人の農婦など、
戸外でのスケッチと記憶に頼っているはずなのに観察力や描写力に感嘆します

でも、人物を大きく主題にしたミレーとは、盟友ルソーでもその目指す先は異なっていたようです



◆Ⅲ.バルビソン村


ここに!三大ミレーが!


《種をまく人》1850年 (101.6×82.6)

この作品と山梨県美の「種をまく人」は、ほとんど同じ構図描き方で、どちらをサロンに出したか議論までされている有名なものです

背景が断崖のようなので、故郷のグリュシーであるということ、
バルビソンとは違い寒冷地のため、小麦が育たないので蒔いているのは蕎麦ではないかということ、
農民画を描いていくという、決意が込められたものだということ、

膝から下は大地と一体化しているような気がして…強い強い作品だと思います




《 刈り入れ人たちの休息(ルツとボアズ)》1850-53 (67.3×119.7)

旧約聖書「ルツ記」からの作品だそうです (といっても、勿論知らない~)
まず目がいってしまう左端の青い服の女性が夫を亡くしたルツで、腕を取っているのが地主のポアズ
刈り入れ中の村人達の仲間にルツを入れようとしている場面です
いずれポアズはルツと結婚するのですが…

当時2番目の妻カトリーヌと子供をもうけていても尚、実家に結婚を許されないミレーの複雑な感情がこの場面を創作したと言われています




《 羊飼いの娘》1870 -73年頃 (162×113)

出た!

この章の展示は広い部屋で、この絵は一番奥でした
アタクシ、周りは目に入らずに一直線に向かってました…

家畜の世話をしながら糸を紡いでいるという良く取り上げられた画題です
後ろの畑は、虹色のグラデーションを見せ、風に美しくそよぎ、
娘は背負う空の明るさを神々しいものに変えています

府中で見た「牛を飼う女」でも思いましたが、どうしてこう、普遍なものに神秘性を感じさせられるのかと…

ジーン・・・




《馬鈴薯植え》1861年頃 (82.5×101.3)

メモに二重丸が付いてる…ナハハ

若夫婦が種芋の植え付けをしているところで、左の木陰には赤ちゃんとロバがいます

明るい空の描写、妻の汚れた衣服とは対照的な瑞々しい頬から首の肌の美しさ、
奥には収穫期の畑があったり、ロバの瞳が見守っているような優しげなものだったり…

どこまでも細かく、しかし不必要なものは描かれていない、見飽きない作品です



《ブドウ畑にて》(1852-53年 37.5×29.6)
ミレーは生涯で3度、四季の連作を制作しています
これは最初に手掛けたものの春バージョンで、黙々と葡萄の蔓を畑の支柱に結わえ付けているところを絵にしています
地味で辛い画題を取り上げているのがミレーのミレーたるところ…評価されにくかったらしいです

夏は有名な山梨県美の「落ち穂拾い、夏」で、府中に来ていましたね




《洗濯女》1855年頃  (43.5×53.7)

この色合いに足が動きませんでした

洗い上げた洗濯物を運ぼうとしているだけなのに…

川底をさらう男性が乗る小舟、向こう岸の牛の群れ、そして三日月の浮かぶ黄昏の空と夕日を映す川面…

日常なのにドラマティックで、ホントどうしようもないです



◆Ⅳ.家庭の情景

ミレーの作品、室内での様子の4点と静物画でした



◆Ⅴ.ミレーの遺産


《ソバの収穫、夏》(1868-74年 85.4×111.1)
これも四季の連作ですが、戦争のための疎開などで冬は未完成のままです

手前には農婦が収穫後の穂を束ねていて、遠景で脱穀、左方で藁を焼いています  
犬がいたり転ぶ人がいたり…

これもまた、様々なドラマが画面のあちこちで起きているのです




《縫物のお稽古》1874年 (81.6×65.4)

未完の遺作です
「未完ゆえ、ミレーの技術や絵画へのアプローチがわかりやすい」とのことです

まず、魅力的な庭の描写が有ります
一方、室内の二人はまだまだ先送り…
ミレーの晩年は風景により関心が深かったともいえるとか


~ * ~ * ~ * ~

郷愁を誘われた都会の中産階級に支持されたミレー…
ただ農民を、農村の姿を、そのままに描いただけで人々を感動させてくれます