行楽日和な日曜日、賑わう前の上野公園を突っ切って東京国立博物館へ出掛けました
平成館で14年ぶりの国宝展が開催されているのです
FBでもブツブツしましたが、大人気で開館前に到着でも50分の入場制限の列並び~
正倉院宝物の展示が11/3 迄だったので仕方なし!
夏じゃないので大丈ブイ!
私も金印 ( 漢委奴國王印 ) 目当てで最後半に行くかどうか悩んだから…
国宝展に浸かる前に、「正倉院宝物」特別出品を観覧しました
(あ、嘘ドーンと有った仏足石だけは先にサッと観た)
正倉院宝物は国宝指定の管轄外では有りますが (宮内庁なのです) 、その貴重さ重要度は同等以上…
ほとんどが奈良時代8世紀のものというお宝は、毎年この時期に奈良の国立博物館で展示公開されています
そして今年は東博にも11件が特別出品されました
奈良博で(今年は)59件、トーハクに11件…
整理済みのものだけで9000件といわれる宝物のほんのチビ~っとではありますが、百里の道も一歩から!
ま、とにかく、とにかく
《 紅牙撥鏤撥 》
象牙を赤く染め、線を彫って花鳥などの模様を素地を出して表現しています
撥なので先がすり減り、実際の使用を窺わせているとか…
いろいろ想像してしまいます…えっ?
《鳥毛立女屏風 (第一・第三扇)》
紙に書かれた美人画で最古と言われる品だそうです
(もっと古いのは、古墳などの壁画)
本来は、一枚一枚ポーズを変えた女性が描かれている六枚が繋がった屏風でした
折しも奈良博では、第二、四、五、六扇が展示中とのことです
(第三扇)
以前は唐からの到来ものと考えられていましたが、戦後の調査で、裏打ち紙に752年の古文書が使われていたことが判り、日本で制作されたものとされています
(キャプションより)
唐美人の髪や衣服には、かつてヤマドリの羽根が貼り付けて有ったそうです
まだ残っているらしいですが、いくら見てもわかりませんでした
ちょうど観に行った日曜日のアート番組で、この作品のことも取り上げられていました(昨日観た…)
以前実際に、日本画家の方がヤマドリの毛を使い鳥毛立女の屏風を再現したそうです
↓↓
仕上がったら何だかやたらにギラギラとゴージャスで(笑)、これはいくら貴族とはいえ日常では使え無いな、と思ったらしい
何のための豪華さか…
752年に行われた東大寺の大仏開眼会で沢山の屏風が集められた記述があります(国家珍宝帳)
屏風は、天皇の内裏に置かれ海外の使者を迎える際に使われたと考えられるとか…
特にこの鳥毛立女屏風は、世界に類を見ない高い技術力と表現力を持ち、
国外の来賓を招いた儀式事で、国力を示すためのアイテムと考えられるようでした
《 楓蘇芳染螺鈿琵琶 》
国産の楓材を使用した四弦の琵琶です
これも東大寺での重要な法要などに使用されたと思われるとのこと
螺鈿やタイマイによる装飾が施されている背面の細工が美しくってねー、御姉様方がワーキャーしてました
《緑地彩絵箱》
東大寺の法要時に使用された献上物箱です
ペパーミントグリーン(…って表現もなんですが) か今だ鮮やかで、花文がくっきりとしています
縁に巡らされている模様が豹柄に見えたりみえなかったり
その他、透かし彫りの蓋の細工がやたら細かく薄い「合子」(入れ物) や、敷物に使用したらしい錦などがありましたが、どれも保存が良くて感心歓心・・・
まだ本編突入していないんだよね
人が多い!
自分も含む!
続く~