大橋歩の私的雑誌「アルネ」。大好きです。アルネの記事で覚えのある赤木智子さんの本を、図書館で発見。一気に読み終えてきました。
著者は19年前には、若い作家を中心に紹介するギャラリーに勤務。東京育ちで、コムデギャルソンなんぞを愛用するおしゃれな女性。夫は「家庭画報」の編集者。だったはずが、ある日「職人になる!」と宣言。翌年には、何のゆかりも無い輪島に、一家で引越し、本当に塗師に弟子入りしてしまいます。
普通、妻は「そんなはずじゃないわよ」と、押しとどめるか、別れるか・・
智子さん(そう呼ばせていただきます)は、夫の身勝手に(?)、「おもしろそう」と付いて行き、(おそらく)閉鎖的なムラ社会に溶け込み、(おそらく)えらく大変な職人の徒弟制度に巻き込まれ、(確実に)大変そうな職人の妻として、家内制手工業の働き手となりつつ、お弟子さんの賄いから三人の子育てから、畑仕事までを、嬉々としてこなしています。
人間の器が違います。マイナス思考がまるでなく、周りの人に感謝し、子どもたちを愛し、自然を愛し、身体を動かします・・・おおらかで素敵な女性ぶり。いいなぁと思いながらも、片隅で、ちょっとわざとらしくないか、と意地悪な思いが消えません。
しかし、職人となった夫の「あとがき」で、私は自分を恥じました。そして少し涙がでちゃいました。
とてもいい、妻への賛辞です。いい男だな~。そして、しっくりと思うのです。この男を作ったのは、夫のいう「心根の美しい」智子さんなんだなって。
|
ぬりものとゴハン
講談社 2006-04-14 売り上げランキング : 216394 おすすめ平均 ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
にほんブログ村




