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「本の森の入口で」

本の森 イメージはドイツの童話にでてくる森 深くて暗い森に足を踏み込む勇気はないけど、
付近から離れることはできない 物心ついたころから本好きの読書日記 とりとめなく書いてみます

ブルーノ・ムナリはイタリアの美術家。子どものための美術教育(といっていいのか?)でも有名で、時どき展示会・ワークショップなどが開催されています。


名前が似ているといえば似ている、ミッフィーちゃんの「ディック・ブルーナー」に間違えられることもありますが(私の周りだけ?)、全然違います。ミッフィーの方は、石井桃子が日本に紹介しただけあって、悪口は言いにくいのですが、あんな単純なお子様向けとは違います。ムナーリは!

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starいい本です
starシンプルで奥が深い
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シンプルだけど、深い。私は子どもころから図画図工の類が嫌いで苦手なほうですが、そういう範疇じゃないんです。ムナーリの本は。
モノを見る。角度を変えて見る。距離を変えて見る。時間を変えて見る。それを写してみる、つまり描いてみる。違うものに置き換えてみる。それについて調べて見る。・・・すごく淡々と、短い言葉で提案しながら、モノの本質について考えさせてくれる作りになっています。


ちなみに、「木をかこう」の方は、小学二年生の国語の本に載っています。文章の書き方のお手本的な扱いで・・・


若き日の須賀敦子の翻訳です。(もう若くもなかったか?無名時代のというべきか?)

とにかく、私にとっては本を超えた存在。


人によっては、読むか読まないかで人生が変わる本。特に子ども時代に、会いたかった本。といっても、私が美術関係に目覚めるということはありえないけど(笑)


ムナーリの本といえば、「きりのなかのサーカス」も素敵です。しかけ絵本の類ですが、流行のサプタなんかよりずっといい。奥行きがあります。

ただし絶版。私は図書館の絵本コーナーで見ました。昨年復刻したという噂もあるのですが・・・


きりのなかのサーカス
きりのなかのサーカス Bruno Munari

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「貧困大国アメリカ」Ⅰを読んで、とてもよかったので、Ⅱも読んでみました。

この手の社会問題を扱った本は、全て「オバマ前・後」という目で見てしまいます。Ⅰは「オバマ前」。ブッシュ大統領下でボロボロにされたアメリカという印象をもっただけに、オバマとなって、何が変わったのか?は気になるところでした。

そして、著者は誠実に、今回のⅡで「オバマ後」をルポしてくれているのですが・・・


ルポ 貧困大国アメリカ II (岩波新書)
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starsアメリカ_負の側面
stars貧困大国エピソード2
stars正編同様、文章構成に難があるのはなんとかならないのか。
starsアメリカの陰の部分
starsリベラルな著者による、アメリカ貧困層の現実

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前作に較べて、「学資ローン」「医療保険」「刑務所の労働市場化」という3つに絞った内容は、日本の状況とは較べにくい気がします。

自助独立を良しとするお国柄、日本の小さくは家族、大きくは国に支えてもらうのを当たり前としたがる社会とは違います。学費は親がだすのが普通だ(だった)し、特に「医療保険」については、建前であれ、国民全加入の保険ができている日本からみると、アメリカの現状は別世界の話にしか思えません。

そもそも日本のような健康保険無しで通してきた先進国アメリカに、疑問をもってしまう。それにより、「アメリカって医療も商売根性丸出し」醜い国というイメージすら・・

それは極端ですが、Ⅰのときに描かれた競争社会アメリカの現状が、日本の近未来というか現在に重なってみえたものですが、ちょっと今回はそう思えない。

もちろん最近は日本でも、国民健康保険の保険料が払えずに・・・とかの現実は耳にしますが、アメリカの場合とは根本的な差があります。


本編の主題は、上記3つのルポというより、むしろ「オバマ後」。選挙まではオバマに酔い、チェンジを信じた国民も、現実は何も変わらなかったというところでしょう。

オバマになっても。政財界の癒着が続いている。著者のいうところの、「キャピタリズム」よりもむしろ、「コーポラティズム(政府と企業の癒着主義)」に飲み込まれているという現状。

しかし、著者は、「オバマ」に変えてもらうのではなく、「オバマ」を変えるのだと動き始めた運動に希望を見出しています。


その力がどの程度なのかは、まだ測りようがありませんが、それは、私たちが日本で、動き出したNPOや声を上げだした若者の動きに、一抹の期待を寄せている姿に重なります。


この辺は、湯浅誠氏との共著「正社員が没落する」(角川ワンテーマ21)が出ているので、次はこちらを読む予定です。

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もう話題の本というのには古いですが、お友達に借りて読んでみました。


香山リカって昔は、りかちゃん人形に模して、雑誌にサブカル的なことを書いていた人だよな?と、思っていましたが、20年ぶりくらいに著作を読んだら(その間にも、目にはしていたと思いますが)、ずいぶん疲れた感じの人になったのねぇ。

もっとも、こんな世の中じゃねえ。ましてや、精神科医として、病んだ人たちと、20年も接していたらねぇと同情的な気分さえいだいてしまいました。


しかし、本人も言っているように、「精神科医としての経験が著作にいきているのだろうか?」ということは、疑問です。少なくともこの本に関しては、多くの人が日常的に感じていることを、読みやすく、ブツ切りだけど、ポンポンとまとめた印象です。


やっぱり売れたのは帯が良かった?!それは編集者のアイデアだろうし?


私はカツマーでも、カヤマーでもないけれど、人は気分で読む本なんて選ぶでしょ?

同じ人間が、両方を読んでも、ちっともおかしくない。どちらかを責めるものでもない。人間なんて触れ幅があって当然ですよね。


ただ、この本の中で著者が言っている「努力しても報われない人」「運が悪かっただけの人」を、決して自己責任、やる気がないと責めることはしないという態度だけは、私ももっていたいと思っています。


で、わたし自身は、「人生の成功なんて、人それぞれ」「無理は身体にも心にも悪い」と思っているので、まさに、この本のいうところの「それなりに幸せ」です。人は低燃費な幸せ、もしくはおめでたいというのでしょうか(笑)



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