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「本の森の入口で」

本の森 イメージはドイツの童話にでてくる森 深くて暗い森に足を踏み込む勇気はないけど、
付近から離れることはできない 物心ついたころから本好きの読書日記 とりとめなく書いてみます

別に、娘のためにと思ったわけでもないのに、手にとった一冊。文章で何かを伝えることは、上手いにこしたことはない!と常々思っているので、目に入ってきたのでしょう。子どもに教えるよりも、まずは自分が知りたい。


わが子に教える作文教室 (講談社現代新書)

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starsわが子に読書感想文の書き方を教えることができなかった一冊
starsわが子に教えられるはず。
starsノウハウ本でありながら感動の一冊!
stars自然体が良い
starsとっても楽しい

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軽いのり。文章教室的な堅苦しさも、ついでに著者の文章も名文ってわけではないです。帯のコピー「作文の星一徹たれ!」ほど、熱くはないが、そのノリでふざけた感はある。


全体通して、子どもの作文を、親は無条件に誉めてやれ!苦手意識や義務感を持たせず、書くことの重荷から開放してやろう!という主張。


そのとおりと思います。さらになるほどと思ったことも。

まず、国語の先生はとかく、作文に「心の動きを書こうね」と指導しがち。「そのとき君はどう思ったかを書くと、作文がぐっとよくなるよ」って・・確かに。私もそう思っていましたが、著者曰く、そういうのに興味がない子もいる。説明文やら報告文やらの形体が得意な子なら、そっちを誉めて伸ばせばいいじゃないかと。そうだよね。文章って、伝えるために書くんだもの!と気付いたとき、とても腑に落ちた気がしました。


それから、作文を道徳的指導の道具にするな。大人は子どもの作文に「良い子」を求めかち。やさしさやら同情やら、悲しさやら、文章としての良し悪しではなく、良い子ぶった内容を良い作文としがちとの指摘にも納得。


句点の打ち方やら、比喩の使い方などなど、テクニックは後からついてくるもの。それを教えるより、書くことの苦手意識を除いてやるという著者の弁に納得。

たくさん読んで、たくさん(親と)おしゃべりして、語彙やら言い回しを増やすしておくことも大切。それで、書くことが苦痛でなければ、どんどん子どもは書く。たくさん、長く。結構おもしろいことを。そしたら、不自然な言い回しなどを、指摘してあげるだけで、ぐっとよくなる。そうなんだろうなぁ。


この本は、親としてでなくても、読む価値ありだと思います!



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「正社員が没落する」

湯浅誠と堤未果の共著、読むしかないでしょと迷わず購入。「貧困大国アメリカ」のⅠは文句なしにおもしろかった。Ⅱは、ちょっと日本の風土との違いに、冷めた目で読んだ堤氏のベストセラー。


二人のカップリングで、アメリカから透けて見える明日が、日本の現実に引き寄せて、よりクリアになるのではと期待して読みました。

正社員が没落する ――「貧困スパイラル」を止めろ! (角川oneテーマ21)

正社員が没落する  ――「貧困スパイラル」を止めろ! (角川oneテーマ21)


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stars調査した事例は有効、解決策には疑問
stars伝家の宝刀の生活保護申請、でも社会制度が崩壊したら?
stars明日は我が身。他人事ではない。
stars堤未果が6~7割
stars自分も困った経験がある…

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前述二冊と同じく「アメリカは今、大変な状況なんです」と言い続ける堤氏に、冷静な湯浅氏。言葉少なな印象ながら、効いてます。語り口にますます(ミーハー)ファンに(笑)

歴史的に自主独立を良しとする国アメリカに対し、伝統的に家族が‘ため’として機能してきた日本。今、この家族、地域の力が弱くなって、もろい社会になっている。その切実な現状は、湯浅氏の報告でわかります。

家族は、これまでの日本の‘含み資産’だったのだ!これは、高齢者はホントは金もっているだろう、と頼りにしていた‘ため’がしぼむ以上に厳しい。が、「家族に頼る=近代的」という発想ではないけれど、頼るべきを社会にシフトしていくのは、当然だろう。


訴訟に備えた保険の掛け金が高すぎて、廃業する医者の話は笑えないけど、日本人にはちょっとピンとこない話。奨学金は基本無利子のアメリカ。それを返すのに大変だ大変だっていうのは、ちょっと・・・サブプライムローンのときだって、ニュース映像を見て、アメリカ人だからっていうだけで、こんなにいい家に住めると思うほうがおかしいだろって思った・・・

つっこみどころはいろいろあるけど、「貧困」を放置しては、早晩社会が回らなくなるのは確実。自分だって、いつまでもつかわからないという意味で、タイトルは正解!


相対的貧困は消えることはないだろうけど、絶対的貧困は出さない社会のしくみづくりは、政治の大課題として、プラス、自分が貧困層に陥らないための教育が大切だろうと強く思います。

そのへんの答えは、本田由紀氏の提言なんかに期待するんだけど、どんなもんだろうか?「下層志向化する若者」なんて嘆いていたって始まらない!

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新聞で本田由紀さん(たぶん・・)が、奨めていたので読んでみました。岩波ジュニア新書。もちろん、若者向き。中高生に読んでもらいたいと思って、書いた本だと思います。40越えおばさんの私にも、心にひびきました。インタビュー形式で、優しいいことばながら、きっちりとまとめていると思います。

こんな状態のとき、どうすればいいのか・・・取材された人が、陥った状況のなかで、どのように「勇気をもって」行動したのか。現実には難しいことは、百も承知の世慣れた主婦の私でも、読んでいてちょっと涙がでてしまう。中高生だけでなく、広く読んでもらいたい本です。


取材対象は、(警察の裏金問題を内部告発した)仙波敏郎さんや高遠菜穂子さん他。


「勇気とは、自分の良心をいつわらないで行動すること」ということばが、何度かでてきます。その価値判断ができるのは、やはり社会の力が大きいと思います。

ひとつの価値観がまかり通った社会、ましてや言論統制がされたような社会では、なかなか人と違う発想もできない。そういう意味では、日本はまだまだ平和。「閉塞感」を言い訳にしてはいけない思います。

対して、最終章にまとめられたイスラエルの現状。著者はイスラエルにまで出向き、そこでパレスチナとの和平に向けて行動を起し始めた人に話を聞きます。短いけれど、客観的に(?わかりやすくまとめたパレスチナ問題の歴史・背景もあります。

彼らの話に、人間への信頼を感じます。しかし、同時に大国の論理の押し付けへのどうしようもない憤りも。



勇気ってなんだろう (岩波ジュニア新書)
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star勇気を与えてくれる
star一人一人の人間が持っているはずの力
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あとがきも本編に劣らず良いです。


全体に、著者の外見そのものの誠実さを感じさせる作り。威張ったかんじのない文章が好き。でも、文頭に「なので、」をもってくる文がたくさん目につき・・これはどうにかならんのかい?!

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