明日は我が身?!刺激的なタイトルは本当か? | 「本の森の入口で」

「本の森の入口で」

本の森 イメージはドイツの童話にでてくる森 深くて暗い森に足を踏み込む勇気はないけど、
付近から離れることはできない 物心ついたころから本好きの読書日記 とりとめなく書いてみます

「正社員が没落する」

湯浅誠と堤未果の共著、読むしかないでしょと迷わず購入。「貧困大国アメリカ」のⅠは文句なしにおもしろかった。Ⅱは、ちょっと日本の風土との違いに、冷めた目で読んだ堤氏のベストセラー。


二人のカップリングで、アメリカから透けて見える明日が、日本の現実に引き寄せて、よりクリアになるのではと期待して読みました。

正社員が没落する ――「貧困スパイラル」を止めろ! (角川oneテーマ21)

正社員が没落する  ――「貧困スパイラル」を止めろ! (角川oneテーマ21)


おすすめ平均
stars調査した事例は有効、解決策には疑問
stars伝家の宝刀の生活保護申請、でも社会制度が崩壊したら?
stars明日は我が身。他人事ではない。
stars堤未果が6~7割
stars自分も困った経験がある…

Amazonで詳しく見る


by G-Tools

前述二冊と同じく「アメリカは今、大変な状況なんです」と言い続ける堤氏に、冷静な湯浅氏。言葉少なな印象ながら、効いてます。語り口にますます(ミーハー)ファンに(笑)

歴史的に自主独立を良しとする国アメリカに対し、伝統的に家族が‘ため’として機能してきた日本。今、この家族、地域の力が弱くなって、もろい社会になっている。その切実な現状は、湯浅氏の報告でわかります。

家族は、これまでの日本の‘含み資産’だったのだ!これは、高齢者はホントは金もっているだろう、と頼りにしていた‘ため’がしぼむ以上に厳しい。が、「家族に頼る=近代的」という発想ではないけれど、頼るべきを社会にシフトしていくのは、当然だろう。


訴訟に備えた保険の掛け金が高すぎて、廃業する医者の話は笑えないけど、日本人にはちょっとピンとこない話。奨学金は基本無利子のアメリカ。それを返すのに大変だ大変だっていうのは、ちょっと・・・サブプライムローンのときだって、ニュース映像を見て、アメリカ人だからっていうだけで、こんなにいい家に住めると思うほうがおかしいだろって思った・・・

つっこみどころはいろいろあるけど、「貧困」を放置しては、早晩社会が回らなくなるのは確実。自分だって、いつまでもつかわからないという意味で、タイトルは正解!


相対的貧困は消えることはないだろうけど、絶対的貧困は出さない社会のしくみづくりは、政治の大課題として、プラス、自分が貧困層に陥らないための教育が大切だろうと強く思います。

そのへんの答えは、本田由紀氏の提言なんかに期待するんだけど、どんなもんだろうか?「下層志向化する若者」なんて嘆いていたって始まらない!

にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ  3月はこれから一生懸命更新します!ご訪問ありがとうございます!
にほんブログ村