湯浅誠と堤未果の共著、読むしかないでしょと迷わず購入。「貧困大国アメリカ」のⅠは文句なしにおもしろかった。Ⅱは、ちょっと日本の風土との違いに、冷めた目で読んだ堤氏のベストセラー。 二人のカップリングで、アメリカから透けて見える明日が、日本の現実に引き寄せて、よりクリアになるのではと期待して読みました。 |
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前述二冊と同じく「アメリカは今、大変な状況なんです」と言い続ける堤氏に、冷静な湯浅氏。言葉少なな印象ながら、効いてます。語り口にますます(ミーハー)ファンに(笑)
歴史的に自主独立を良しとする国アメリカに対し、伝統的に家族が‘ため’として機能してきた日本。今、この家族、地域の力が弱くなって、もろい社会になっている。その切実な現状は、湯浅氏の報告でわかります。
家族は、これまでの日本の‘含み資産’だったのだ!これは、高齢者はホントは金もっているだろう、と頼りにしていた‘ため’がしぼむ以上に厳しい。が、「家族に頼る=近代的」という発想ではないけれど、頼るべきを社会にシフトしていくのは、当然だろう。
訴訟に備えた保険の掛け金が高すぎて、廃業する医者の話は笑えないけど、日本人にはちょっとピンとこない話。奨学金は基本無利子のアメリカ。それを返すのに大変だ大変だっていうのは、ちょっと・・・サブプライムローンのときだって、ニュース映像を見て、アメリカ人だからっていうだけで、こんなにいい家に住めると思うほうがおかしいだろって思った・・・
つっこみどころはいろいろあるけど、「貧困」を放置しては、早晩社会が回らなくなるのは確実。自分だって、いつまでもつかわからないという意味で、タイトルは正解!
相対的貧困は消えることはないだろうけど、絶対的貧困は出さない社会のしくみづくりは、政治の大課題として、プラス、自分が貧困層に陥らないための教育が大切だろうと強く思います。
そのへんの答えは、本田由紀氏の提言なんかに期待するんだけど、どんなもんだろうか?「下層志向化する若者」なんて嘆いていたって始まらない!
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