ニホンジカに遭遇 | はるきょん3

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胸に双眼鏡、ポケットにコンデジ、好奇心いっぱいで黒王号にまたがって福岡市周辺を探検する。野鳥や昆虫などの自然観察が主。他にはマラソン系。


篠栗町の山あいにトンボを探しに行った。現場は林縁の暗い池
クロギンが飛び回っていた。
ヤブヤンマが飛んでないか?あるいは枝にぶら下がってないかを時間をかけてチェックした。
残念ながらどちらもいつけることは出来なかった。
しかたなくクロギン様を撮影することに。
水辺ぎりぎりに立って木バケして我慢強くチャンスを待った。
産卵場所に来るはずの♀を探し回る♂たちの巡回コースの一画の明るい水際。
素直に水辺の通りに飛んでくれればいいのだが、違和感のある自分が立っているため、避けたり、避けなかったり、自由なコース取りでやってくるのでなかなか難しい。
別の♂とやりあうとどこかへ飛んで行ったりすると、はたと来なくなったりもする。
そんなこんなで何枚かは撮れたのだが(写真下)、その間30分以上その場で過ごした。
その間、蛾が周りを飛んだり、足元にホソミオツネントンボの交尾態がふらふら飛んできたりしたが、一眼でクロギンに集中。

(後で分かったがクロギンの2頭のうち1頭は腹折れ)
そして、脚も痛くなってきたし撮影も飽きたので終了し、木化けを解きゆっくりと撤収し始めた時、驚くべきことが起こったのだった。

自分のほんの10m先で

 

地面からなにか大きなものが

 

むっくりと起き上り???!!!
 

...頭を上げた巨大な動物は

 

ニホンジカだったのだ。


シカはこちらに顔を向け...しばし見つめあい...
その大きな眼に魅了され...
当方を襲ってくる気配はないと判断し(クマやイノシシでないことに安堵し)(そもそもクマは九州にはいないはずだが)
そっと何枚か撮影したのだった。
シカはゆっくりと立ち上がり、ふらふらしながら尻を見せながら藪の向こうに消えたのだった。
その様子に敏捷性はまったくなく、どうも怪我をしているような雰囲気を感じた。
この無音の出会い、1分ほどだったろうか。
あっという間の様にも感じられた。

そしてドキドキと脈打つ我が心臓だけが残された。

これまで久山町で何度かシカに遭遇したことがあったが、いずれも甲高い声を上げたシカはあっという間に姿を消したので撮影出来たためしはなかった。
そういうわけでニホンジカは祝!初登場
角はまだ伸びていなかったが根元はあったのでニホンジカの雄
それにしても奇麗な大きな眼だった。

で、今更ながら驚くのはトンボを撮影していた小一時間の間すぐ近くにじっとしていたのに気づかなかったということ。シカの方は自分に気づいていて、じっと身を低くしていたと思われる。
自分はそんなものが居ようなどとは全く想像もしていなかったのでこれ本当にビックリ仰天であった。
6月13日、篠栗町にて