ニセクロベニボタル | はるきょん3

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胸に双眼鏡、ポケットにコンデジ、好奇心いっぱいで黒王号にまたがって福岡市周辺を探検する。野鳥や昆虫などの自然観察が主。他にはマラソン系。


ゲンジボタルは前回見ているので、ヘイケボタルを見たいと思っていた。
ゲンジは流水系、ヘイケは止水系。これはトンボの生息域の違いのようだ。
ま、久山町の山あいでは川もあれば田植え直後の田んぼも池もあるのでヘイケボタルが見つかってもおかしくはないはずだ。
そういうわけで田んぼ脇の草をめくりながらゆっくり散策した。いちいちしゃがむのが面倒で辛いので落ちていた手ごろな木の枝を使って草をゆっくりめくってゆく。手や指で触るよりも木の枝の方がムシが逃げないのだ。これだいぶ昔に新治で達人に教わった技。
その収穫がこの黒い小さなホタル。
全身真っ黒で赤みはまったくなし。触角が鋸状で逞しい。前翅は後部に向って広がり、角は無く丸い。
胸部は後縁が左右に尖る。

調査の結果ニセクロベニボタルではないかと思う。そしてたぶん♂。
クロベニボタルの前胸部は複雑な凹みの模様があるのに対してこちらはシンプルでなめらかで中央に一つ凹部があるだけ。
ベニボタル類についてはあまり情報がなく、詳しくは分からなかった。
ホタル科と違ってベニボタル科は発光性は無い。

ベニボタルは久山町の別ポイントで2年前の同時期に観察している。


また近縁種カクムネベニボタルを11年前に見ている。

 

5月29日、久山町