ナガサキアゲハがダイダイに産卵 | はるきょん3

はるきょん3

胸に双眼鏡、ポケットにコンデジ、好奇心いっぱいで黒王号にまたがって福岡市周辺を探検する。野鳥や昆虫などの自然観察が主。他にはマラソン系。

我が実家の庭のダイダイの樹とナガサキアゲハについて。
2年前の同時期の記事。このときは♀の吸蜜を撮影出来た

 


そして昨秋見つけたナガサキアゲハ終齢幼虫

 


そしてその終齢幼虫から変態した

 

その後も実家に寄るたびに毎回確認しているがその蛹はいまだに変化なし。死んでいるのだろうか?と思っていた。

ところが19日、ナガサキアゲハの成虫が庭を飛び回っているのを確認。
遂にあの蛹が羽化したのか?
と例の蛹を確認したら、なんとまだ変わらず。
庭の別のハッサクあたりから羽化した可能性もあるし、別の家の庭で羽化した個体かもしれない。
ナガサキアゲハは我が蛹のあるダイダイの樹にまとわりつくように飛び回ってから産卵をした。
これは3m離れた位置から木化けしてじっと観察していた。
動きが速いので1枚しか撮影できなかった。
何か所かで産卵してから別の産卵場所を探しに飛んで行った。
このダイダイの樹は花はまだつぼみなので吸蜜ではない。

さて、産卵行為を目撃したからには卵を探したい。
しかし、コンデジで撮影した写真を見ながら卵を探すのはなかなか困難で、まずは自分が撮影したときの足の位置を特定してから、今度はダイダイの特徴ある枝の位置などを手掛かりにしてなんとか一枚の葉を探し当てた。
その新葉の裏には薄黄色の完全な球体がくっついていた! ちょっと感動した。

思ったよりも大きい。直径1.5mmぐらいはあるだろうか。
春になって伸びた新枝の先端近くの柔らかい葉の裏という絶好の場所を選んで産卵したのだ。
やがて孵化する幼虫が食べるのに困らないような母親の本能的な配慮だ。
この卵の位置は、一旦この場を離れてから見つけられるように何度も確認したので、次回も見つけられるだろう。
本当なら目印に赤いリボンでも結びつけておけばよかったがその時は思いつかず。
次回以降の展開が楽しみである。
あと、未だ羽化せぬ蛹の動向も。
4月19日、須恵町にて