第三の池で最後に紹介したいのはタイワンウチワヤンマである。
ギンヤンマやチョウトンボに比べてこのタイワンウチワヤンマは圧倒的に飛び回らず、じっとしているので、その位置が適切であれば撮影は非常にラク。この個体は岸から1mにある木の枝に止まっていたので存分に撮影することができた。前から右から左から。この個体は太陽に向かって腹部を上げるオベリスク姿勢をとっていた。翅に破損もなく奇麗な個体だ。
腹部第八節の広がったウチワ部は小さく、その中に黄色斑がない（写真4枚目）のでウチワヤンマではなくタイワンウチワヤンマだ。この池ではすくなくとも2頭を確認した。
そういうわけで福岡ではまだウチワヤンマを見ていない。タイワンウチワヤンマのせいで（？）いなくなってしまったのだろうか。ウチワヤンマの方が大型なのに駆逐されてしまったのだろうか。いや、成虫のサイズよりも幼虫（ヤゴ）の時代の生存競争でタイワンに負けているのだろうか。
下はおまけ。チョウトンボとのツーショット。
8月16日、博多区の池にて
