アイアンマン回想記3 T2〜フィニッシュ | ハルさんの「目指せ水陸両用!」

ハルさんの「目指せ水陸両用!」

走るのが何よりも苦手だったマスターズスイマーが、40才からトライアスロンに挑戦。その記録を綴ったブログ。
2013年8月、アイアンマンレースを完走。
マスターズ水泳800m、1500m自由形 前日本記録保持者。
水陸両用アスリートを目指してます。

アイアンマンジャパンが終了して3日。まだ両脚にはかなりの筋肉痛が残ってまして、階段を前向きに下りることができません(+_+)
しかし、今度の週末に日本スポーツマスターズ(競泳)というビッグイベントの試合が控えていますので、いつまでもアイアンマンの余韻に浸っているわけにもいかず、スイムだけでも今日から再開。
壁をまともに蹴ることすらできませんが、とりあえず2000くらい泳ぎました。



そして、お待たせしました。アイアンマン回想記3 ラン編です。
今回も長いですので、お暇な時にでも読んで頂ければと思います。




180kmを終え、バイクを降りたら意外と脚力は残っている感じ。バイクをラックにかけ、T2バッグを取り、更衣室へ。

靴とバイクジャージを脱ぎ、びしょびしょの靴下も交換。ランでは足にマメが出来ないよう5本指のソックスを選択。
この雨と疲労の中、靴擦れが出来たり、マメが出来たら気持ちが切れて走れなくなりそうだったので、ここは時間がかかってもしっかり履いておきたかった。

メットやずぶ濡れのバイクグッズをバッグに詰め、T2時間7分56秒でランパートへ。目標は4時間切り。あわよくば3時間半。

しかし、ランを始める前にどうしてもしておかなければならないことが・・・。




トイレ(^^;)


膀胱パンパンだったのでなかなか終わらない。この時間がもの凄く長く感じた。
スッキリしてようやくラン開始。

おそらく1kg弱軽量化。足取りが急に軽くなった。バイクの疲労も不思議と感じない。トイレタイム含めファーストラップがキロ5分12秒。湖畔の石畳道で家族の応援が見えた。余裕で手を振る。
ハルさんの「目指せ水陸両用!」-ラン


1-2kmラップが4分30秒台。こりゃいい。このまま行けば3時間半も切れそうだ。と、雨の中快調に走る。

しかし、おそらく体内のエネルギーはあまり残っていない。補給は毎回きっちり行いたい。エイドごとにウィダーゼリーとスポドリを交互に摂っていく。3、4、5kmも4分30~40秒台で問題なし。

ランでは雨が奏功し、良い具合に体を冷却してくれる。靴さえ濡れなければ良い。大きな水たまりは避けて走る余裕もあった。

8km地点くらいでバイクパートで抜かれたI先生を捉え、再度抜き返した。これで気持ちが安心したのか、ペースが不安定になってきた。テンポは落ちていないのだが、どうやらストライドが伸びなくなってきたらしい。

12km、ついにキロ5分をオーバー。しかし、当初のラン目標は4時間(キロ5分40秒程度)だったので、前半しっかり貯金したからまだ大丈夫と余裕に思っていた。

補給を確実にするために、エイドごとにスピードを落としたり、一旦立ち止まったりしていたら、キロ5分50秒くらいまで落ちてしまった。

これは今思い返すとやはり作戦ミス。給水でもマラソンの時と同様スピードを落としてはいけなかった。ちょっと一休みという気持ちが入り、緊張感が切れてしまうし、再加速は思った以上に体力が要る上、スピード感が狂ってしまう。といった具合で21kmの1周回を終了。

温泉街の湖畔沿道で再び家族の応援。2時間後にゴール前で待っててと伝えて走り続けた。




だが、ここでまた膀胱限界(^^;) 
2回目のトイレタイム(-。-)ホッ。
また2分くらい要した。これは想定外のタイムロス。


2周目に入ったら、ちょっとしたアップダウンでも余裕がなくなってきた。転倒しないよう、アスファルトの継ぎ目や凹みに足を取られないよう視線は下向いてばかり。

大腿四頭筋は限界に達し、下腿三頭筋も地面を蹴ることが出来なくなっていた。ペースを上げようとしたら内転筋と中殿筋が同時に攣りそうな感じがあり、攣らないようにするだけで一杯一杯。

ラップはがた落ち、キロ6分20秒要していた。心拍は120程度で余裕なのに、筋力に余裕がない。汗をかかなくなったのは、尿量があることから脱水ではなく、ペースダウンで体内での熱産生が落ちたのだろう。そして、脚が冷えて筋肉痛を感じ始めた。ペースを上げたいが、起爆剤がない。このままダラダラとペースを落とすのは嫌だ。でも脚が動いてくれない。そのジレンマを抱えつつ、32kmの折り返しを通過。

廻りには走れなくなり、歩いている選手も多い。自分も歩けば楽になるのかもしれない。いっそのことやめてしまえば苦しむこともない。
しかしそれは肉体的なこと。精神的にはそうすることで一生の悔いが残るだろう。

家族に迷惑かけてまであんなに練習してきたのにリタイヤするわけにはいかない。
子供達の前で弱い父親を見せたくない。


走り続けるしかない。


残り10km、3時間半は到底無理。下限目標の4時間を残りの距離からペースを逆算していたところにI先生とすれ違った。距離にして1kmもない。今のペースだと再度追いつかれそう。また抜かれるのは嫌だ!この気持ちが起爆剤になってくれた。必死のペースアップでキロ5分50秒台まで戻ってくれた。体温が上がって筋肉痛も少し遠のいた。あとはこのペースを維持する気力だけ。
心臓はまだ限界ではない。気力が持ってくれればいい。


もう既に10時間半以上動き続けている。『あと30分。6kmなんて練習中余裕で走っている距離だろ、楽勝だろ』と心に言い聞かせ、いつも練習で聴いているあの歌を頭の中でエンドレス再生し、テンポを合わせることで足を前に出し続けた。

37、38、39、40kmの看板が42kmへのカウントダウン。噴火記念公園内に入り、再び温泉街の沿道へ。ギリギリ4時間切れそう。もうあとは必死。最後まで気力を振り絞り、ようやくゴールへのフィニッシュロード。

ランの前半では「アイアンマンになったぜぇ~」なんて余裕の笑顔でゴールしてやろうと思っていたのに、そんな余裕は全くなかった。ゴールはどういう顔だったか覚えていないが、妻が撮ってくれた写真では下向いて両手を挙げていた(^◇^;
$ハルさんの「目指せ水陸両用!」-ゴール



苦しかった。本当に苦しかった。初マラソン時のゴールなんて比じゃないくらい苦しかった。でも、最低完走、さらにはスイムの1位とランの4時間切りという目標を達成できてのゴールだったのでやり残した感はない。総合順位なんてどうでもいい。満足の結果を残すことが出来た。
ハルさんの「目指せ水陸両用!」-result


そして最後に家族の出迎え。9才の長男が背中をトントン。「おつかれ~」の言葉。心がこもっているようなこもってないような口調だったのが妙に笑えてようやく笑顔に戻ることが出来た。

家族を持つ身として、無事に家族の元へ帰ってこれて本当に良かった。
$ハルさんの「目指せ水陸両用!」



アイアンマンに出ると言って約半年、妻の理解と支えがあったからこそスタート地点に立つことが出来た。
そして、出発前に声をかけてくれた多くの練習仲間、トライアスロン仲間やFacebookでの励ましの言葉、レース会場で家族の応援と、沿道の声援、良きライバルのI先生の存在があったからこそ達成できたゴール。


大会運営の方々、審判員の方々をはじめ、
スイムパートで、水難事故のないよう選手を見守り続けてくれたライフセーバーの方々、
バイクパートでは、寒い雨にもかかわらず深い山の中一人で立ち続け、コースミスのないよう声をかけてくれたボランティアの方々、
補給を渡してくれたボランティアの方々、
大会に関わられた多くの方々に本当に感謝したい。




トライアスロンをやめるつもりはない。が、ロングに出場するには犠牲にするものが多すぎる。

もしもう一度アイアンマンに挑戦する気が起こるとすれば、それは真剣にコナスロットを取りに行く時。
そのためには、
スイム50分→既に達成。おそらく伸びる余地なし。
バイク5時間半→最大の課題だが、最大の伸びしろがある。
ラン3時間半→マラソン単独でサブスリーの脚力。この冬で達成できるか?

10時間切りが出来るくらいの地力が付いたら考えよう。
ハルさんの「目指せ水陸両用!」-IMアイテム

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