事故係生稲昇太の多感

首藤瓜於さんの作品です

以前に『脳男』という名の作品を読んでいたのですが、その作品は極めて精巧に計算され、かつ、スピード感に溢れた非常に楽しめる小説だったので、今回もそういうものを期待し、手にとってみたのですわ


で、今作『事故係生稲昇太の多感』というと、正直、前作のようなテンポのよさもまた緻密に計算されたものもなく、むしろアットホームな感があるくらいでして、作風は180度、変わったとも言えるような気もします

内容としては警察の日常を正義感溢れる人間の目を通して描いているっと言った感じなんですけど、その主人公の先輩がお役所さながらに仕事をすることに憤りを感じつつも自分の至らなさを痛感し、何が正しくて何が間違っているのかと、自問自答しながらも成長していく様を書き綴っているんですけど、正直、ちょっと物足りなさをかんじますね

まぁ、警察の内実に深くメスを入れるというような感じではなく、ホント、警察の日常といったノホホンとした感じで、軽く読む分にはむいているかもしれませんね


次回作に期待といったところでしょうか

最近は会社の話ばかりだったので、久しぶりに本の紹介でも


rasuto

盛田隆二さんの作品です


以前、『夜の果てまで』という作品を読ませてもらったことがあり、なかなかに面白かったため、今作を本屋で見かけたときは、迷うことなく、購入いたしました

発表順で言えば、『夜の果てまで』がデビュー作となるんですが、実際に執筆はこちらのほうが先だとか

前作を上回るクオリティーって言うわけではないですが、処女作らしい非常に情熱を感じる作品でした


以前、読んだ『夜の果てまで』もそうだったんですが、今作『ラスト・ワルツ』も非常にやるせなく、どうしようもなく、そしてどこにも救いが無く、それでも何とかしよう、がんばろうとする恋愛のけなげさやはかなさを描いています

他にも『サウダージ』等、まだ読んでいない作品もありますが、きっと、この作者はこういう恋愛が作風なんだろうなと、たった2作で感じさせる存在感ですね


人を愛することは一番、単純な感情で一番、複雑な感情

自分でコントロールできそうで、できない

道徳や常識で理論武装してみても、自分が間違った道に進んでいることが解っていても止めることはできない

何を得て、何を失う

そんな打算的な考えは全く意味をなさず

そして、また深みへとはまっていく主人公


もう、最後のほうは主人公の苦悩だとか逃避だとかがありありと描かれている訳なんですが、非日常的でありながら非現実的だという訳ではなく、ホント、恋愛小説なのに怖さを感じました


ほんと、考えさせられます

私は今、プラスチック業界で働いているわけなんですが、工場とかにいくと町工場のようなものから最先端技術が詰まった工場までと様々です

もちろん、プラスチックの成型といっても様々な機械が必要となるわけなんですが、金型から商品を取り出したり、取り出せた成形品の余分な部分を切り取ったりする機械があるんですね

その中でも某社が扱う

fan

この機械は凄いんですよ


もう、3次元運動をなんともスムーズにかつスピーディーにしちゃうんですよね

おまけに道具を持ち替えたりしていろんな仕事を一台でやっちゃうんです

制御のプログラムだけでも気が遠くなるようなくらいなもんですよ、ほんと

一日中、見てても飽きません(仕事しろよ、俺…orz)

ホント、興奮ものですよw


恥ずかしながらうちの扱う商品を見ていると昭和の香りがプンプンするんですが、某社の機械を見ていると21世紀がきたなーと、しみじみ感じちゃう訳なんですよ


ホント、こういう会社がきっと僕らが子供の頃、夢見たロボットとか作っちゃうんでしょうね










  sennkou

・

・・

・・・

すいません、夢を見過ぎました…orz

まだまだ、ネタが尽きないんだからある意味、すごいねw


いやね、今日も一緒に働いてた訳なんですが

期待を裏切ることなく、早速、やってくれます



まずは行きしなの車の中で




久津輪氏、バリバリバリューとなんでも鑑定団を熱く語る!


*その間、私の返答は「へぇー」「そうっすか?」「そうっすね」の3語に限る


何かの拷問でしょうか?(´Д⊂グスン





客先到着後、仕事を始めるのですが、いつものごとく全く何もせず、人の仕事にちょっかいを出すのみ


途中、道具を取りに行くように言われ、全く整理されていない工具箱を漁ると



官能小説が…(((( ;゚Д゚)))ガクガク



本はスロットの攻略本以外、読まないのに官能小説だけは別らしいです



そうこうしているうちに11時過ぎ

「ちょっと早いけど、今から行けば席も空いてるし、時間効率を考えてメシにしましょう」




他4名

( ゚Д゚)ポカーン



店へ到着

待たずに座れたことを自分の勲功として誇らしげに他の4人に語る


そして、カロリーが1500kcalはくだらない唐揚げ定食特盛をぺロリ


その後、誰も行きたがってもないのに

「みんなコンビニに行きたいでしょ?」と発言し

一人、コンビニに入り、アイスを購入


客先に戻るも、もちろん、休憩は久津輪氏の意味不明な論理で12時からの休憩同様、1時までしっかり休息

お客様、申し訳ございません…orz


仕事も終了し、お客に業務内容を説明の際、誰も聞いていないのに、一人、関係の無いことを話し始めお客に露骨に嫌な顔をされる


直帰のため、他の車で帰路を急ぐ2名に

「俺はサービスエリアで休憩したいんだけど、どうかな?」

勝手に一人で行けばよろしいのでは?


高速で、少し遅れた同行車に「今、どこら辺、走っているの?」と、電話をかける

それを聞いてあなたはどうするんですか?



そしてまた、腐った柑橘系の臭いが充満する車の中、今日の晩飯について熱く語る




いっそ、殺してくれ(´Д⊂グスン


まだまだ、久津輪氏についてももちろんありますし、他にも変な人とかもいっぱいいるんで、こうご期待あれw

好評につき、久津輪ネタでもと

出し惜しみはしませんよw




この人、タダの大食漢なだけならまだまだ許せる(かもしれないw)

まぁ、とにかくキモい(´Д`;)



この人と、仕事と女の話になって

俺は「まだまだ青臭いこと言っていた年頃ですので」と話していると

「俺も女と仕事と選ぶ場面が有ったんだよなー」と、遠い目をして振り返るんですよ

で、「まぁ、俺は女より仕事を選んだんだけどな」と言うので、この人、しょっちゅう海外赴任があったので、それで女と別れたのかなと思って聞いていると






「俺は高校進学の時、その時、付き合っていた彼女が普通科に行くんだが俺は早く就職したかったから工業高校へ行ったんだよね」

・

・・

・・・はぁ(´・д・`)?


あなた、40歳ですよね

40-15=25

25年前まで遡らないと、あなたの色恋は無いのでしょうか?







こんな話も


取りあえず、私には彼女がいます

そのことを知った久津輪氏は



「デブでおっさんだけど、金を持ってたらいいっていう友達がいたら紹介してと彼女に言っておいて」

聞いた頃は最初の頃だったので冗談だと思っていましたが、今、思うとこのおっさん





必死です(´Д⊂グスン












とある日の仕事の帰り道


信号待ちで前の歩道を歩く人を眺めながら

「あのオバサン、あんなに日傘なんかして肌を焼かないようにしてるけど誰に見せるんだろうな(笑」

心の声:あなたじゃないことだけは確かです


コンビニの店員の化粧が濃いと

「あれだけ濃いと告白されても、スッピン見てからじゃないと返事、できないよね」

心の声:心配しなくてもあなたに告白する人間は少なくとも日本にはいませんよ



一通り話すことが無くなると、すぐにTVの話

「そうだ、今日はあ○のりをみてサ○ヂエを見ないとね」

心の声:勝手に見てください

「俺も仕事が休めるならあいのり出るんだけどなぁー」

心の声:勝手にしてください

「でも、40歳のおっさんだとみんなに嫌われるんだろうなー」

心の声:心配しなくても40歳の年齢よりも120㎏の体型とその性格ですぐにでも嫌われますよ


…翌日


「昨日は疲れてたのにあ○のりもサ○ヂエも両方、見ちゃったよー」

心の声:で、あなたは俺になんと答えて欲しいのですか?

「今日は鑑○団にバリバ○バリューを見なくっちゃね」

心の声:あなたは俺に人殺しをさせたいのですか?(*`д´)







そして、何よりこの人









臭い



もう堪えられません(´Д⊂グスン


いやはや、まだまだ語りつくせませんw

まぁ、半分ネタ、半分愚痴だと思って読んでください


以前、紹介した120㎏のKさんの話です

まぁ、仮称するのもめんどいので、久津輪(クツワ)さんの話ですw


この人、まぁ、体格からも予想は出来るでしょうが、話の大半が食い物の話です

そういう訳で今日は久津輪さんの日常でも




お客様の元へ向かう途中に道路脇の店を眺めながら



「今日の昼飯はここかなぁ」

おいおい、まだ九時だよ( ̄□ ̄;)





そして10時ごろになると、昼ごはんの話をブツブツ独り言(じゃ、無いのかもしれませんが私は断固、無視ですw)





仕事が中途半端でも12時になったらキッチリ飯を食いにいきます

もちろん、キリがいい時は11時半でも食いに行きますw




そういえば、こんなこともありました





遅刻気味なのに高速で目的地手前の途中のインターで降りて食べ放題の店へ


時は金なりとは聞いたことはありますが、久津輪的には


食べ物>>>>>>>>>時間、金

らしいです








で、みんなで飯を食いにいく時にこんなこともありました



「○○(某蕎麦屋)と△△(某牛丼屋)と□□(ファミレス)があるけど、何、食べる?でも、○○なら蕎麦茶も飲み放題だしゆっくり出来るし近いし何より今なら200円引きだけどね。で、どうする?」

と、聞いてみたり







蕎麦が食べたいなら、食べたいと初めから言えヽ(*`д´)ノ








この前も二人の時、「昼飯をここら辺で食べるなら選択肢は3つ」



「ひとつ目は○○(ラーメン屋)…、あ、でも、反対車線かー」

確かに反対車線ですね


「ふたつ目は△△(ちゃんぽん屋)…、あ、でも、ちょっと遠いなー」

確かにちょっと遠いです


「みっつ目は食べ放題!やっぱりこれで決まりかな」



・

・・

・・・その店、○○と同じで反対車線にある上、△△より遠くにあると思うのは僕だけでしょうか(´・ω・`)





そして、飯を食ったそばから、会話は飯の話

いちばん疲れる時間です…orz



そして仕事も終り、帰路の途中は誰も聞いていないのに自分の晩ご飯の話

「今日の晩ご飯は豆腐だけだぁー」(注:医者に食事制限されています)

ほんと、あなたの晩飯なんて誰も興味ありませんから

そうやって、みんなに言って

褒められたいんですか?




余談ですが彼の上司が「デブ(もちろん久津輪氏)は痩せないなー」と言っていたので心優しい私が「久津輪さん、夕飯、豆腐だけにして頑張っているみたいですよ」と、一応、フォローをしてみると


上司、答えて曰く




「アフォか、痩せるどころか120㎏を維持するだけでも人の倍は食ってるぞ、あいつ」


ごもっとも ヾ(´∀`*)ノ

奥田英朗さんの作品です

jama

友人に勧められて買ったんですが、なかなかに面白い


数年前、妻を交通事故で失い、安息の時間を失った刑事、九野

どこにでもある、どこにでも見かける主婦、恭子


そんな交わることのない二人がとある放火事件を機に深く関わっていく


企業、ヤクザ、そして警察

三者三様の思惑

その渦中に巻き込まれていく九野と恭子


警察内部の逆恨みから、そして上層部の都合から自分の居場所を失っていく九野

普通の生活を誰よりも欲して誰よりも信じていた恭子の日常が音を立てて崩れていく


そして意外な結幕


まぁ、とにかくお勧めです

J.D.サリンジャーの本でも

サリンジャー

サリンジャーのことは『ライ麦畑でつかまえて』で、ご存知の方も多いかと

正直、そっちの方を買いたかったのですが、売ってなかったので上記の作品を読むことにw

タイトルの通り、九つの短編からなっています


あまり、洋書は読まないんですよね

結構、日本語が不自然だったりするのが許せないんで

だから、日本語の美しさとかを欠いても問題のない推理小説とかなら構わないんですけどね、アガサ・クリスティーとかコナン・ドイルとか


で、今作品について触れるならば、やっぱり日本語が不自然で一抹のぎこちなさはどうしても残ってしまいます

しかしながら、そこに出てくる登場人物がしっかりと浮かび上がってくるあたりはさすがと言うべきか

主人公の悩みや葛藤、はたまた憂鬱であったりと

個人的にいちばん好きだったのは『笑い男』と『テディ』

この2作品に共通することはないんですが、片方は子供の視点から、もう片方は子供ながら、全てを悟ってしまった人の視点からと、中々に興味深いものであり、娯楽性も非常に高かったと思います

軽快な語り口だとか、目に浮かんでくる描写とかは翻訳で無理でも、やっぱりいいものはいいんですねと、しみじみ思わされましたね


と、言う訳で、次こそは『ライ麦畑でつかまえて』を読んでみたいと思わせるものでした

色々なことがありまして、(まぁ、本人も何があったかちゃんと把握できてない訳なんですがw)色々とあって、兵庫は三田から、万博の名古屋へと引っ越してきてはや2ヶ月

少しは職場の雰囲気にも慣れてきて冷静に周りを見渡せば…



変な人ばっかり





先ずは無口で黙々と仕事をこなす寡黙な職人肌のTさん(55歳)

普段は極めて普通なんですが、ハンドルを握ると人が替わります

市街地では優良ドライバーなんですが、一歩、郊外へと足を運ぶと



アウト・イン・アウトで積極果敢にコーナーを攻めるんですよね(((( ;゚Д゚)))ガクガク



なんでも、若い頃、ラリーをよくやってたとかで運転がうまいのはたしかなんですけど、ガードレールとの間隔はいつも5cmあるか、ないか(;´д`)



それも



lite

こんな車で(滝汗


なかなか、素敵ですw









で、次は営業のMさん(50歳くらい)

とにかく、この人の取ってくる仕事は先ず、話どおりに進んだことがありません


部品が足りない、機械が時間に届かない、故障箇所が聞いた話とは違う

そんなものはもはや、日常の光景と化していますw


極めつけは、朝になって、サービスの課長に

「今日、お客さん所にサービスの人間が行って貰わないといけないの、忘れちゃってた、テヘ」


「テヘ」って、なんだよ、「テへ」って( ;゚Д゚)

さすがに事務所の空気は一瞬にして氷点下以下に下がりました(((;´д`)))ガタガタ







お次は、海外での業務経験が豊富なKさん(40歳)

もっとも、国内でお払い箱になって、海外でも使い物にならず、名古屋に不法投棄されたともっぱらの噂ですが( 'ノェ')コッソリ

体型が身長170cm弱の120kg!?


まぁ、ただのおでぶなんですが、この人と仕事をするととにかく動かない

口ばっかり動かして、全然、体を動かさない(動けない?)

この人と仕事になると倍、働かされます(´・ω・`)


で、性格の方はとにかくうっとうしいの一言


趣味が全く無い上、独身でもちろん、彼女なし

話題と言えばテレビの話とスロットの話

帰ってすることが他に無いのかと言いたくなります

「こんな40歳にはなりたくない」と思わせる存在です


おまけにそんな性格で、寂しがり屋なんですよね

意味も無く電話をかけてきたり、誰かしらとスロットに行きたがったり、一人で仕事をするのが嫌いだったりと、そんな必死な姿をみると哀しいものがあります(´Д⊂グスン


しかしながら

うっとうしい寂しがり屋




これほど周りの人間にとって、たちの悪い組み合わせもないかと

てか、はっきりいって、私はこの人、苦手ですw






で、続いて設計あがりの営業、Sさん(40歳くらい)

まぁ、はっきりいって、頭が切れます

この前、一緒に仕事をした時に

「上の人間を簡単に信じたらいけないよ。あいつらは慕って着いてくる人間を自分の尻拭いで平気で斬っていく人間達だよ。俺はそうやって、死んでいった若い人達をいっぱい見てきた。」と、新入社員の私に話をしてくれたんですが、その後、一緒にいたHさん(名古屋で唯一かもしれない普通の人w)が後から


「あんなこと言ってるけど、あの人がいちばん、たくさんの屍の上にたっているから」


大人って怖いです(((;´д`)))ガタガタ







そして、極めつけがOさん(38歳)

この人とSさんは名古屋営業所のかたではないんですけど、面白いので特別参加ということでw


この人、この歳でバンドを2つもやっていて、すごいエネルギッシュで全然、老け込んでないんですよね

ただ、エネルギーがあまり過ぎてて



公然と浮気してますw



嫁さんも子供もいてはるのに、週に4日は彼女の家から出社だとか(滝汗

おまけに、その彼女もちょくちょく変わっているそうで

そのうち、あんた三行半、突きつけられるよ…( ̄▽ ̄;)



他にも変な人はいっぱいいるんですが、スペースの都合上、割愛しますw

こんな感じの人たちに囲まれて私は毎日、がんばってますw

大崎善生氏の作品です

アジアン


以前に紹介したかもしれませんが、この人の作品で『パイロットフィッシュ』という作品を読んだことがあります

この人の紡ぎだす世界は独特です


美しくも儚い、切なくも逞しい


どの登場人物も生に対して痛いほど誠実に、愛に対して哀しいほど真っ直ぐにと過ごしているんですよね


で、閑話休題、今作品について触れてみたいと思います


恋人を失ってしまった男の喪失感、時、同じくして夫を不倫の末の心中で失ってしまった主婦との出会い、人格を失った中学時代の事件、人格を取り戻すきっかけとなった社説との出会い、艶やかながら哀しい思い出の詰まった高校時代、そして恋人と過ごした最期の時

愛するものを失った喪失感に苛まれながらも愛するものの死をどのようにして受け止めればいいのか模索し続ける様に胸が痛くなってしまいます


しかしながら、文章全体を振り返ってみて、少々、くどい表現があったりと『パイロットフィッシュ』に比べると一枚、落ちるかな?

それでもいい作品には違いないと思いますね、オススメします