最近は会社の話ばかりだったので、久しぶりに本の紹介でも
盛田隆二さんの作品です
以前、『夜の果てまで』という作品を読ませてもらったことがあり、なかなかに面白かったため、今作を本屋で見かけたときは、迷うことなく、購入いたしました
発表順で言えば、『夜の果てまで』がデビュー作となるんですが、実際に執筆はこちらのほうが先だとか
前作を上回るクオリティーって言うわけではないですが、処女作らしい非常に情熱を感じる作品でした
以前、読んだ『夜の果てまで』もそうだったんですが、今作『ラスト・ワルツ』も非常にやるせなく、どうしようもなく、そしてどこにも救いが無く、それでも何とかしよう、がんばろうとする恋愛のけなげさやはかなさを描いています
他にも『サウダージ』等、まだ読んでいない作品もありますが、きっと、この作者はこういう恋愛が作風なんだろうなと、たった2作で感じさせる存在感ですね
人を愛することは一番、単純な感情で一番、複雑な感情
自分でコントロールできそうで、できない
道徳や常識で理論武装してみても、自分が間違った道に進んでいることが解っていても止めることはできない
何を得て、何を失う
そんな打算的な考えは全く意味をなさず
そして、また深みへとはまっていく主人公
もう、最後のほうは主人公の苦悩だとか逃避だとかがありありと描かれている訳なんですが、非日常的でありながら非現実的だという訳ではなく、ホント、恋愛小説なのに怖さを感じました
ほんと、考えさせられます
