篠原哲生監督と山崎まさよし「月とキャベツ」のコンビ以来の久々のタッグだ。本作も篠原監督らしい人間味あふれるドラマに仕上がっていた。主演の山崎まさよしが挑む役は、心に傷を負ったノビ師(泥棒)という難しい役だ。

映画を見る前は、単純に、ノビ氏である主人公が、様々な事件に巻き込まれていくハードボイルド的なドラマをイメージしていたが、実際は双子を持つ兄弟と家族に関わるヒューマンサスペンスであった。
タイトルの「影踏み」というキーワードはテーマの本質を言い表す言葉として示されるので、これから映画を見られる方は注意して鑑賞していただきたい。

山崎まさよしの演技は、プロの俳優ではないので若干厳しい面もあったが、脇を固める俳優陣の演技がすばらしく、彼の役柄をうまく引き立てていた。特に良かったには滝藤賢一の演技。山崎まさよしとの共演シーンでは、主役を食っていた。

原作は「クライマーズハイ」の横山秀夫。若干映画の展開がわかりにくい部分があるので、小説を読んでから見ると、より映画を楽しめると思う。(★★★★)

◎影踏み公式ホームページ