私のブログに“ペタ”を残してくださったkeiさん
。
同県の強豪3兄弟のお父さんのkeiさんではなく、ふたりのお子さんのママです。
最近、1年生のご長男が将棋に興味をもっているそう。
簡単な詰将棋なら解けるというからすごい。
そんなkeiさんが寄せてくださったコメントの中に、こんな質問をいただきました。
『近くの小学校では大人の生涯教育で囲碁・将棋があるので、一度きいてみたことがあるのですが、こどもは教えるのに時間がかかるし、(こっちが)我慢しないといけないから難しいと言われました。もし、習うとしたら、近所の同好会のおじいちゃん達にきくよりも、少しくらい距離は離れていても、こどもを教えなれている先生を探したほうがいいのでしょうか。』
少しでも参考にしていただければうれしいし、他にもおせっかいな、いや失礼(笑)、世話好きな先輩諸氏がコメントをくださることを期待して、自分なりにお答えしてみようと思います。
先輩風吹かせてエラそうに書きますが、お願いですから怒らないでください(笑)
まず、子供のための将棋教室のことですが、「教室」というと机を並べて先生の講義を聞く様子をイメージしがちですが、多くの教室では、実戦が中心だと思います。
子供たちはそれぞれ「級」の認定を受け、級位が違う場合は、強い子のほうが駒を落としてハンデキャップをつけるんです。
柏の場合、2級差までは普通に「平手」で戦い、3級差だと強いほうが角を抜いて(角落ち)対局します。
4級差なら飛車落ち、5級差なら飛車と香車を落とすといった感じです。
対局の合間に、先生との指導対局を受けたり、講義の形で手筋を習ったり、詰将棋をしてみたりという教室もあるようですが、基本はどこも子供同士の対局が中心のはずです。
で、ご質問の件ですが、おじいちゃんと子供では、同じ将棋でも指すペースがまったく違うんですね。
さしづめひとつの陸上競技場で、100mのスプリンターと、マラソンの選手がいっしょに練習するようなもの、と言ったら言い過ぎかな。
子供はなかなかじっとしていられないので落ち着かないし、集中力が長くは続かないし、相手が考えている間、きょろきょろよそ見したり、足をぶらぶらしたり(笑)。
それから子供によっては、負けると泣き出したりもしますから、「我慢が必要」というのもよくわかります(笑)
それから子供たちは目にもとまらぬ速さでパッパッと指すのに対して(早指しといいます)、おじいちゃんは、じーっくり考える方も多いので、おのずと1局にかける時間は長くなります。
だからそもそもペースがあわない。
強くなるためにはたくさん対局することがとても大切だと思いますので、やはり多少遠くても、子供たちが集まっている教室に通うほうが1回でたくさん対局ができると思いますし、何よりお子さん自身が楽しいのではないかと思います。
もうひとつ大事なことは、将棋は勝負事なので、やはり勝てると楽しいし、勝てないとつまらない、という事実です。
これは、勝又先生というプロ棋士の先生から教えていただいたことです。
最初は大人の方がどうしても強いので、大人が相手をする場合、大人のほうがよほどうまくゆるめて指してあげないと、なかなか勝てなくていやになってしまう子が少なくないと思います。
せっかく興味を持ったのに、楽しさを知る前にいやになっちゃったらもったいないですよね。
その点、こども教室では同じくらいの強さの子が相手になりますし、強さが違えば前述のようにハンデキャップをつけてくれるので、初心者でも勝つチャンスがあることが重要だと思います。
子供というのは本当にすごくて、そうこうしているうちにどんどん強くなって、あっという間に教えてくれた大人を追い越してしまうんですよ。
現に我が家のたい(2年生)も、教室に通い始めて1年ほどで、将棋を教えてくれたおじいちゃんには負けないようになりました。
スプリンターのスピードで、マラソンを走れるようになっちゃう感じですかね。
(我が子たちはそこまですごくありませんが(笑))
そうなると今度は、教えてくれた大人のほうが面白くないですから。
たいのおじいちゃんは、だいぶ前からたいとは将棋を指そうとしなくなりました(笑)。
そんなわけで、低学年のうちは送り迎えとか付き添いが大変ですけど、子供があつまる教室に通ってみることをお薦めします。
私たち親子も将棋と関わって1年半足らずの新米ですが、将棋って、強くなることだけではなく、きちんと挨拶することや、負けても自分の感情をコントロールして我慢すること、勝っても負けた相手の気持ちを思いやること、じっと集中して考えることなど、たくさんのことを教えてくれます。
歳の違う子供たちと友達になって、コミュニケーションがとれることも大きな魅力だと思います。
将棋は誰もが夢中になるものではないようで、息子さんが興味を持ったということは素晴らしいことだと思いますので、その気持ちが大きく育つことをお祈りしています。
終わりに。
私はkeiさんの地元のことはまったくわかりませんので、日本将棋連盟の将棋教室のご案内のHPをご紹介しますね。
http://www.shogi.or.jp/kyoushitsu/zenkoku_list/toukai-itiran.html
東海地方には、全国的にも有名な超のつく強豪のお子さんのお父さん
がいらっしゃいまして、たぶん気持ちよくいろいろと教えてくださると思います。
教室をお探しなら、思い切って相談させてもらうと、私なんかよりずっと有益なアドバイスをくださると思いますよ。
(って勝手に書いちゃったけど、大丈夫でしょうか、健太父さま。)
ずらずらとおせっかいに書いていたら、子供たちと初めて柏教室を訪ねた日のことを思い出しました。
なんだかずいぶん昔のことのようで、そこからの1年半は楽しかったなあ。