日頃、子供たちへの将棋の指導に献身的な活動をされている勝又先生。


言わずとしれた柏の石田先生のお弟子さんです。


先日は、行徳の街でこれまた献身的に普及活動に従事されている普及指導員の原先生の行徳将棋クラブに、勝又先生が好意で参加してくださいました。


私も連絡係として(笑)、少しだけお役に(?)たちました。

その様子はHARA BLOG でも、また名誉コーチのしょうパパさんのブログ でも紹介されています。


勝又先生の指導対局はそりゃもう芸術と呼べる域のものでありまして、6面指しで指導しても、6面すべての棋譜を正確に覚えていらっしゃって、対局が終わるやいなや「さっきのこの局面でね」と言いながら、パッパッと途中の局面に正確に戻されたりしてたまげます。


ところが今回の行徳での講義+指導対局。

対局しながら、子供たちをさっき講義で教えた局面を実践できるよう、誘導しているというではありませんか(!)


プロというのはここまでできるものなんですね。

単に指導の軽やかさ、記憶の正確さに感心していましたが、素人の私ではもはや理解できない領域にも、その真価が発揮されていたとは。


原先生としょうパパさんがそんな風に同じことを書かれていてあらためてたまげたのですが、

勝又先生のtwitterをフォローしていてまたまたたまげました。


おそらく行徳での風景についてつぶやかれたものだと拝察します。

引用は問題あるのかもしれませんが、ご容赦いただくということで、以下コピペ。


“必死をかけたものの、王手ラッシュで銀冠を裸にされ、この子はびびりまくっている。「講座を思い出して」と言いながら△3七金。子どもがつぶやく「上と横とどっち逃げるのかなあ」さっきの講座を思い出したのか、「金もってるんだから、そうだ、上だ」と▲1七玉。

私は△2七金と銀を取り再度△3七金と王手。「今度は銀だから…横だ!」と言いながら▲1七玉。△2八銀に▲1八玉で逃げきった。「負けました。よく頑張りました。」と頭を下げる。目の前で笑顔がはじける。この瞬間がたまらない。将棋界のためでもなんでもなく、ただこのためにやっている。”


ちょっと身ぶるい。


こんな人、いるんだ。

将棋だとか、プロだとかいう次元を超越して。


私も、フィールドもスキルレベルも違いすぎますが、こういう風に仕事をしたい。


加えて、こちらはレベルがあまりに違いすぎますが、たくさんの子供たちとこんな風に将棋を指したい。


切に感じました。