多くの映画ファンの方が思う夢ですね。
小さくても自分の好きな作品だけをスクリーンに映写して、
最近のシネコンでは味わうことのできない素敵な“映画を観る”という雰囲気を造る。
『アメリカンニューシネマ特集』を組んだり『ウディ・アレン監督特集』を組んだり、
『映画館でこそのミュージカル映画特集』を組んだり『ホラー特集』を組んだり、
『川島雄三特集』や『深作欣二特集』。
想像するだけで幸せな気分になれます。
しかし本当に難しいみたいですね。
実際にミニシアターを開業させた方の体験談を読んだりしましたが、
都市計画法などで映画館を造れるところが非常に狭いようです。
建築基準法も厳しく、座席の数に応じてトイレの数も決められているそうで。
費用面も大変です。
初年度費用が1億円くらい。
しかも好条件の居抜きの物件が見つかったとしてこの費用です。
一からもしくは既存の建物の用途変更をしながらするとなれば更なる費用が掛かりそうです。
当然手持ちでこれだけの費用を捻出することはできませんから金融機関に頼ることになると思うのですが、
相当念入りな資金計画と事業計画を立てないと映画館制作に資金を出してもらうことができないでしょう。
特に私が思うような作品ばかり上映していては、
一部のファンの方の支持を受けても到底黒字にはなりません。
しまいには作品を買い付けることもできなくなります。
担保割れするような事業にお金を出してはくれません。
やっぱり一般人の私にできることは、
やっぱりこうして『黄昏映画館』としてお気に入りの映画をレビューし続けることなんでしょうね。
ここなら自由に作品を上映できますから・・・ね。