前作『ピラニア3D』の続編。
ホラー・コメディーとしてパワーアップ。
続編なのでピラニアたちの自己紹介や、
焦らしながら登場する場面はすっ飛ばしていきなり奴らは現れます。
ある街にオープンしたプールの給水を、
ピラニアたちがいる井戸水からくみ上げたことから惨劇の始まり。
オープン初日からピラニアたちは大暴れ。
次から次へと人間を喰っていきます。
グロシーンも多いのだが、
今回は思いっきりブラックコメディに寄せてきているところが新味。
テレビシリーズ『ナイトライダー』で主役を張ったデヴィッド・ハッセルホフが、
恰好だけで何もできないプールの監視員をやっているだけで笑える。
セックスの最中に何故か女性の体内にいたピラニアが男性器に噛みつき、
男性が自らの性器を切り落としてしまう場面など、
めちゃくちゃ痛そうなんだけど笑えてくる。
プールの排水溝にチ〇ポを突っ込んでオ〇ニーしてる馬鹿者もいる。
こいつは尻をピラニアに噛まれちゃうんですけどね。
ヒロインがバスタブで身体を休めてまどろんでいるシーンは、
そのまま『エルム街の悪夢』(1984)だったりするシーンもいいですね。
ピラニアたちもパワーアップ。
薄い鉄板なら突き破ってくるほどの攻撃力を備えている。
このプールに設置されているのが、
『アダルトプール』というエリア。
ここはまさに若い女性たちが全裸で愉しむエリアになっているのです。
下世話なファンサービスだね。
木陰や寂しいところになると、
すぐにおっぱじめてしまう若者たちが次々と犠牲になるあたりは、
『13日の金曜日』(1980)などのパロディじゃないかと思えてくる。
学者のクリストファー・ロイドと、
前作でピラニアに足をかみちぎられてしまった黒人保安官も再び登場。
保安官は水恐怖症になっている。
衝撃的なラストシーンの後、
エンディングクレジットとともにNGシーンや未使用シーンが流れてくるところも遊び心満載。
映画作りを楽しんでるね。
ピラニアは進化を続け、
遂には歩行機能を備えるまでになった。
はたして次作はどうなるのか!
『ピラニアリターンズ』 Piranha 3DD(2012)
ジョン・ギャラガー監督 83分