スーパーヒーローが逝ってしまいました。
アントニオ猪木
近年は闘病生活の様子がYouTubeにアップされていたりして、
外見的には弱弱しく見えましたが、
奥底に見える命の炎はまだまだ力強く燃えていました。
それがあまりにも突然です。
燃える闘魂は燃え尽きてしまいました。
ストロングスタイルプロレスの確立。
興行として観客を楽しませながら、
それはプロレスという“スポーツ”でした。
鍛え上げられた肉体による最高のエンターテイメントでありスポーツだったのです。
たとえ世界タイトルを奪取しても、
血まみれになりながら相手の反則技に耐えてタイトル防衛しても、
大スポ（一般的には東スポというのかな）以外のスポーツ紙には掲載されない。
それでも決して素人には真似ることができないスポーツでした。
そのプロスポーツの頂点にいた男。
以後の近代格闘技のルーツを築いた男。
それがアントニオ猪木。
コブラツイスト、卍固め、延髄斬り。
どの必殺技も猪木がやらないと光らない。
時には言葉で元気をくれた。
「元気があれば何でもできる」。
この言葉は金言だ。
いま、弱りつつある僕の身体に力強く語りかけてくれる。
本当にお疲れさまでした。
天国のリングで思いっきり延髄斬りを決めちゃってください！
あ、映画では、
『がんばれベアーズ』シリーズの3作目、日本遠征に出演されていましたね。
監督の、フジヤマ・ゲイシャ感覚が酷い珍作でしたが、
よく覚えています。
そんなお茶目なところも燃える闘魂アントニオ猪木でした。
金曜夜8時に登場した僕のスーパーヒーロー。
悲しいけど最後の動画も貼っておこうと思います。
勇気をありがとうございました。
ゆっくりと、ほんとうにゆっくりとお休みください。