オーシャンと十一人の仲間 | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます

オーシャンと十一人の仲間』 原題:Ocean's Eleven

1960年(米) ルイス・マイルストン監督作品

 

マット・デイモン主演で制作され、

続編も次々作られている『オーシャンズ11』のオリジナルで、

こちらはフランク・シナトラが主演している。

 

ラスベガスのネオンをイメージした楽しいタイトルバックの後、

フランク・シナトラが、

昔の空軍仲間を呼び寄せて、

ラスベガスにある5件のカジノに同時に入って数百万ドルを強奪しようというお話です。

 

シナトラ一味は、

ラスベガスの送電塔を倒しあたり一面を真っ暗な停電にして金を奪おうとするのだが、その強盗に入るまでの手筈が面白い。

 

強盗は成功したように見えたのだが、

些細なところから計画が漏れ、

強奪した金を横取りされそうになる。

 

ここでシナトラ、

一案計じて、

見事な作戦で強奪した金を全額取り戻すことができると思われたのだが・・・

 

ここから先は、

思わず『上手い!』た快哉を上げたくなる展開で、

ハッピーエンドじゃないのに、

とても味のあるエンディングになっている。

 

仕事を終えた男たちの姿に、

とても哀愁を感じるのだ。

 

実際の送電塔が、

あんなに簡単に崩れることはないだろうと指摘するのは、

この作品の面白さを半減させてしまうから片目をつぶって鑑賞することをお勧めする。

 

しかし、

西部戦線異状なし』(1930)のマイルストン監督が、

こんなに楽しい娯楽作を作ってしまうのが驚きでした。

 

十一人の仲間のなかでは、

サミー・デイヴィス・ジュニアが好印象。