『欲望のあいまいな対象』 原題: Cet obscur objet du désir
1977年(仏=スペイン) ルイス・ブニュエル監督作品
題名で怖がって構えてみてはいけない。
なんとも軽妙なブニュエル監督による艶笑コメディです。
セルビアからパリ行の電車に乗り込んだ老紳士が、
プラットフォームまで追いかけてきた若い女性にバケツで水をかぶせる。
そして、
同じ客室に乗り合わせたほかの乗客に、
その女がどんなに悪女だったかを語り始める・・・
老いらくの恋、
それを弄ぶ女性は本当に怖い。
年をとっても男は男。
好きになったら恋は盲目。
金も屋敷もなんでもプレゼント。
いろんな悪女を観てきたが、
この作品のヒロインコンチータのしたたかさは相当なもの。
態度一つで男を操る。
一人二役という作品はよくあるが、
この作品は二人一役。
コンチータを二人の女優が演じる。
そのうちの一人は、
「007ユア・アイズ・オンリー」のボンドガール、
キャロル・ブーケだ。
こんな目力の強い女性にすり寄られたら、
主人公でなくてものぼせあがってしまうだろう。
が、
物語は唐突に終わる。
このラストシーンはなかなかショッキングだ。
解釈が大いに分かれるところだろう。
男は弱いなあ・・・
と、つくづく実感です。
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