ザ・フォッグ | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます



ザ・フォッグ』 原題:The Fog

1979年(米) ジョン・カーペンター監督作品


低予算ながらヒットした「ハロウィン」のジョン・カーペンター監督作。

しかし作品のムードはまるで違います。


「ハロウィン」が残酷シーンの直接描写による恐怖劇だったのに比べ、

こちらは同じ恨み復讐劇でもジワリジワリと迫りくるムードで怖がらせようとする。


どちらがいいとは個人的な好みの問題があるので、

断定することはできませんが、

僕はこちらのムードが好きかな。


100年前にこの街を作り上げた功労者たちをたたえるお祭りが開かれようとしている港町。

その前夜から異様な霧が海から立ち込め、

霧にのって亡霊たちが恨みを果たすためにやってくる。


推理サスペンスではないので、

意外と早くに亡霊の正体は明かされるのだが、

霧に乗って現れる恨みの亡霊という設定がいい。


霧が意思を持って、

街に上陸し移動する。


霧なので、

どんな隙間からでも入ってこれる。

最初はドアをたたいていた亡霊たちが、

クライマックスでは力づくで入って来ようとする。


積年の恨みを晴らし、

一件落着と思ったところに・・・

というところは、

映画的作劇のうまさ。


岬にある一人スタジオから、

俯瞰で霧の行方が追えるようにしたのも成功。

DJの女性が異様な霧をみて恐怖を感じ家にいる息子にラジオで呼びかけるが、

どうにもならない。


全体的にはチープ感が漂ってますが、

なかなか楽しめる一篇になっておりますよ。


2005年にリメイクされたらしいのですが、

そちらのほうは知りません。

おそらくCGが発展してより自然な霧になっているのでしょうね。


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