死刑台のエレベーター | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます



死刑台のエレベーター』 原題:Ascenseur pour l'échafaud

1958年(仏) ルイ・マル監督作品


25歳で作り上げたとは思えないルイ・マル監督の傑作サスペンス。

長編デビュー作というのと同時に、フランスヌーヴェルヴァーグ(新しい波)の先駆けともなった作品。


社長夫人のジャンヌ・モローは、

その会社の社員である元軍人のモーリス・ロネと愛人関係にあった。


ジャンヌはモーリスと一緒になるために、

主人を自殺と見せかけて殺すようにモーリスに告げる。


計画通り暗殺は成功するのだが、

証拠の品の処分を誤り、殺害現場に戻ったところを、

運悪くエレベーターに閉じ込められてしまう。


もくろんでいた完全犯罪が、

これをきっかけに徐々に破たんしていき・・・


即興演奏だというマイルス・デイヴィスのジャズがリズムを刻み、

証拠となるショットが見事に嵌る。

特に車の扱いが優秀で、

ジャンヌのjジェラシー心理を利用した、

見事な伏線になっている。


約束の場所に現れないモーリスを探して、

雨の街の中をさまようジャンヌもとても魅力的。

手持ちカメラの不安定さが心理状態を表している。


小道具の使い方もうまく、

007シリーズ顔負けの小型カメラが重要な意味を持つ。


二人が次第に状況を理解し始める経過もうまいしハラハラさせるが、

やっぱり素晴らしいのはラスト。

すべてが写真とともに浮かび上がってきて、

虚無的な表情になるジャンヌ・モロー。

忘れることのできないラストシーンです。


日本で何回かリメイクされたようですが、

イメージが壊れるのが怖いので観ていません。


オリジナルはサスペンスの傑作。

お見逃しなきよう^^

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