映画ファンの夢が一杯の『カイロの紫のバラ』
愛すべき切ないコメディです。
ぐうたら亭主と暮らしているウエイトレスのミア・ファローーは
大の映画ファン。
日ごろの辛さを紛らわすため、近くの映画館に通いづめている。
中でも「カイロの紫のバラ」という作品がお気に入り。
何度もこの映画を観ていると、映画の主人公トム・バクスターが
客席のミア・ファローにチラチラ目配せをしてくるのがわかってくる。
ある日、やはりその映画を観ているとなんと主人公がスクリーンを抜け出して、
ミアに会いに来て、二人で遊びに出て行ってしまう。
スクリーンの中の他の出演者は大弱り。場面の進行はストップ。
主人公の帰りを待たなければならない・・・
遊びに出た二人は恋に落ちデートを楽しむ。
そこに、騒動を聞いた主人公を演じる本人がやってきて、
現実の彼と虚栄の彼との複雑な関係になってしまう・・・
映画って時々現実逃避の手段として観てしまうことがありませんか?
辛い時、寂しい時・・・
そんな時に何度映画に励まされた事でしょう。
この映画は見事にその感情を鷲掴みにしてくれました。
おかしくて、楽しくて、とても切ない・・・
お勧めします。
がちゃん
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