週間ビックコミック誌に連載され、深夜ドラマ化されて話題になった、
真鍋昌平原作のコミックの映画化。
テレビドラマが結構面白かったので、出来栄えやいかにと思い鑑賞したが、
仕上がりは残念な結果になったと言わざるを得ない。
2012年(日)
山口雅俊監督作品。
『闇金ウシジマくん』
閉鎖的な日常に飽いて、安易なバイト(出会い喫茶)に手を染めていく19歳の少女。
薄っぺらい絆を武器に、一攫千金を夢見るイベントサークルの代表のチャラ男。
法外な金利をもってお金を貸し付け、容赦ない取立てを行う丑島。
この3者が絡み合いながら物語が進んでいきます。
残念な仕上がりになってしまったのは、主人公であるはずの丑島の印象がうすくなってしまったからであろう。
もちろん闇金は犯罪であるが、お金にだらしない者から容赦なく取立てをおこなう丑島の姿に、カタルシスを感じて劇場に足を運んだはずなのに、意外とそう言ったシーンは少ないのである。
皆無であるといっていい。
それでも、テレビドラマを先に観ていたのである程度主人公に感情移入をすることができたが、
ドラマを観ていない人にとっては、丑島がただの無口な高利貸しにしか見えなかったはずだ。
かなりルーズな作り方である。
クライマックスの乱闘シーンのカットバックも不自然。
唐突に現れる様々な登場人物に、観客は戸惑うであろう。
丑島を演じる山田孝之も、見せ場がなくて困っているように見える。
テレビと映画は違う。
もっと面白くできたはずなのに、残念です。
がちゃん
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