『アメリカングラフィティ』
1960年代初めのカリフォルニア北部の街が舞台。
たった一晩の物語。
ハイスクールを卒業したスティーブ(ロン・ハワード)とカート(リチャード・ドレイファス)が、東部の大学へ出発する前夜、友人のテリー(チャールズ・マーティン・スミス)とビッグ・ジョン(ポール・ル・マット)と4人で遊びまわろうとする。
それぞれ、4人は別行動をとることになり、スティーブは恋人のローリーとハイスクールのダンスパーティーへ。
ビッグ・ジョンはませた小娘キャロルにつきまとわれて苦労する。
テリーは、スティーブから借りたマーキュリーを自分の車のように乗り回し、デビーという女の子と仲良くなる。
カートは、ふと見かけたサンダーバードに乗る金髪美人に何事かささやかれ(音声は出ないが、口の動きではI LOVE YOU とみえる)その女性を探し回る。そのうち、暴走族の連中に脅されるも見事な機転で一目置かせたりする。
主に、この4つの話がそれぞれ散文的に描かれ、場面ごとに60年代ポップスが流れる。
![あの時の映画日記-アメリカン](https://stat.ameba.jp/user_images/20090813/13/hal-9000hn/c4/a7/j/t02200165_0320024010232076893.jpg?caw=800)
開巻の、「ロック・アラウンド・ザ・クロック」で始まり、
ビッグ・ジョンの車で流れる「シックスティーン・キャンドルズ」。
街で車を流してる時に流れてる「悲しき街角」。
ダンスパーティーに出かけたものの、喧嘩をしてしまったスティーブとローリーが「煙が目にしみる」の曲で踊る場面。
失敗続きのテリーとデビーにかぶさる「涙のチャペル」等次々と曲が流れます。
そして、極めつけは、カートが人生とは何かをD.Jのウルフマン・ジャックに聞きに行き、そこでリクエストした「オンリーユー」が夜明け前の街で流れる場面。感涙物です。
ラストで、その主要人物たちのその後がテロップで流れるんですけど、ジンとします。
私の18歳の時とは考えられない世界。
あんな青春に憧れました。
そのあと、アメリカは暗い時代に入っていくんですね。
がちゃん