東京都私立 堀越高等学校 | 校歌の広場

校歌の広場

高校の校歌についていろいろ書き綴っています。
高校野球でも流れたりする、校歌の世界は奥深いですよ~

今回は、東京都の堀越高校です。

https://www.horikoshigakuen.ed.jp/

 

JR中央線・中野駅から南東に1km強、また地下鉄の中野坂上駅から北西に700mほどの中野区中央町に位置し、周辺はほぼ住宅地となっています。

裁縫教育の先覚で和洋女子大学の創設者・堀越千代によって大正12年に堀越高等女学校として創立し、昭和23年の学制改革で堀越高校となりました。

来年(2023年)には創立100周年を迎える歴史のある学校です。

基本的は全日制普通科の学校ですが、特色として3つのコースが設置され、トレイトコースは芸能人が多く在籍していることで有名です。これは昭和48年の創立50年を機に新設された「体育・進学コース」と「芸能活動コース」を受け継いでいるそうです。

トレイトコースは提携している芸能事務所に所属している高校生に限られ、教室は他コースとは隔離されていて授業や体育は勿論、昇降口さえ別々となっていて、一般コースに入学しても文化祭など一部のイベント以外は芸能人と会うことはほとんど無いと言われています。

他には登下校の際に校舎に一礼することで”挨拶は人の基本”を徹底するなど、「堀越精神」を通して人としての成長や夢の実現を目指す学校を自負しています。

 

校歌は作詞:小島政吉 作曲:島崎赤太郎で昭和2年制定です。

堀越 (全3番)

 紫匂う 武蔵の広野
 富士の高嶺は 軒端に近く
 野川の音は 枕に通う
 ああうるわし 我が中野

 

戦前は2番「我が大君の宮居の真西、教育の流れ源遠く…」や3番「…ながく尽くさん御國に家に…」と当時の風潮を反映した歌詞でしたが、終戦後の昭和21年に現在に近いものに改訂されました。

更に昭和32年に当時の校長・堀越克明氏によって男子部が創設され「乙女等」の部分が「若人」に、平成に改元した同年に2番冒頭が「歳経る蔦菱も新な平成ぞ…」と時代変化によって変わっています。令和になった現在、平成部分が令和になっているのかはわかりませんが…

1番は現在に至るまで約100年間変わっていません。

 

高校野球では、春夏5回ずつの甲子園出場があり10勝を挙げています。このうち春だけで9勝、初出場の昭和44年には準優勝しています。

平成9年夏以降遠ざかっていますが優美な校歌をまた聞きたいものですね。

他にもサッカー部やゴルフ部等が都の強豪として全国大会でも活躍しています。