校歌を訪ねて何百里 【佐賀県】 | 校歌の広場

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高校の校歌についていろいろ書き綴っています。
高校野球でも流れたりする、校歌の世界は奥深いですよ~

もうかれこれ2年半は続いているコロナ禍ですが、現在は感染力は強いものの重症化しにくいらしいオミクロン株が優勢であること、ワクチン接種が進んだこともあり今年の夏は久しぶりに行動制限のない長期休暇となりました。各地の駅や空港では数年ぶりの帰省や旅行に出かける人々で賑わっていたようですね。

私自身は、今回は佐賀県と長崎県を調査することにしました。初の九州上陸です!

 

さすがに(沖縄を除けば)最長距離の遠征になるため4泊5日で計画、ハウステンボスや長崎観光も詰め込むという結構なハードスケジュールとなりましたが。

↓ このような調査用の簡易版を作成し、いざ出発。

 

初日は佐賀県。佐賀県は県都・佐賀市をはじめ西に鹿島や武雄、北に伊万里や唐津など観光地が散らばる風光明媚な地のイメージがあります。

人口に比例して学校もそれほど多くないのですが、近年はさらに統合が進められて2022年現在は公私立合わせて43校となっています。ちなみに前回の福井は33校です。

 

早朝に地元を出て新幹線で名古屋から博多へ、特急かもめに乗り換えて佐賀市へ。妻は友人の勧めでさらに先の鹿島市・祐徳稲荷神社に行くことになっていたのでここで一旦別行動です。

11時半頃に佐賀駅に到着、バスターミナルからバスで県庁前バス停で降りると佐賀城址が目の前です。城址は濠がよく整備されていて”佐賀城のお堀”は蓮で有名だそうです。図書館のある北辺の濠は蓮があったかどうか記憶が薄いのですが、けっこう幅広の堀だなと思いましたね。

 

さて、図書館は本丸通りを濠を渡ってすぐ左にあり、開館時間は平日・休日とも9時~20時と長時間の部類です。しかも休館日は整理期間と年末年始を除きほぼ月1日と公共施設にしては頑張りすぎ?な感じです。

現在の図書館は1963年開館だそうで、約60年経過しているため見た目にも老朽化が否めないです。郷土資料室は2階、学校史はほとんどが書庫でした。

 

閉館時間は20時のところを旅程の都合上17時半で切り上げるつもりだったのでそれほど余裕は無かったのですが、割合順調に調査を進められたと思います。

成果としては旧制小城中に明治38年制定の旧校歌があったこと、佐賀商は歌詞が変更されていた時期があったこと、「新郷土」の存在ですね。

「新郷土」は佐賀県の色々な文化や事柄についての情報をまとめている雑誌で、昭和39年、40年刊行の各月に当時の小中高大の校歌が、全校ではありませんが制定年やエピソード付きで載っているのです。佐賀高校が西・東・北に分離した頃で、この時点では佐賀高校「楠の青葉」しか載っていません。

ただ、各校からの提供にしては誤植や誤記もちらほらあるようで完全に信頼できるとは言い難いのが難点かと。佐賀実業高校(後の佐賀学園高校)の制定が昭和25年12月14日となっているのですが佐賀実の創立は昭和33年です。昭和35年なら辻褄は合うのですが…

 

佐賀県立図書館 (1回訪問)

アクセスのしやすさ… 佐賀駅南口からバスで8分ほど、徒歩でも本丸通りに沿って20分あれば着けるでしょう。

所蔵本の充実さ… 学校史は一通りありますが、いくつかの学校は所蔵されていません。

所蔵形態など… ほとんどの学校史、新郷土とも書庫。複写可。

 

調査後は図書館まで来てくれた妻と合流し、佐賀城址を見学しました。

佐賀編、次回に続きます…