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♯3「トラウマ」のてがかり (リストカットの心理と対応)
性的・過激な描写が含まれます
閲覧にご注意ください
↓動画版↓
医師の承諾の下、減薬を始めました
精神薬で夢遊病のような状態はなくなりましたが
些細な事でも気持ちがかき乱されると
リストカットや自殺未遂に走ってしまいます
感情的になる事が自傷に繋がる事はわかってきましたが
5年前に自傷を始めたきっかけまでは掴めません
本人も心当たりはないと言うのです
この頃は少しは気休めになるかと思いパワーストーン的な素材でできたアクセサリーを身につけさせていた程でした
霊的な何かが関係しているのか?
と藁にもすがる思いで「お祓い」を提案しました。
写真:「発作が起こりそうになった時に握りしめるように」と渡したリング
時期は1月頃だったと思いますが
広島市内中心部にある護国神社にお参りに行きました
お祓いを済ませた帰り道
ベンチで話をしていると辺りは次第に暗くなってきました
突然彼女の息遣いが荒くなり
「発作」が起きたのです
「神頼みでも駄目か…」
と思いながら過呼吸の彼女にビニール袋で息をさせていました
その時ふと、発作がいつも日の暮れた暗い時間に起きている事に気が付きました
前回発作が起きた時は気分転換に海を見に行った時でしたが
その時も辺りは暗くなっていたのです
今思えば、お祓いそのものは効果がなくとも
神様は解決の糸口をくれたのかもしれません
しばらくして発作は収まったものの
一人にするのは心配だったので二人で夕食を食べに行く事にしました
彼女の手を引きながらつけ麺を食べに行きましたが
食べながら話している内に「性欲」の話題になりました。
どうしてその話が出てきたのか覚えてないのですが
「どうせ男の人はHが目的なんだよね」
と言います
当時、性欲を乗り越える為の修行をしていた自分は
「そうじゃない人もいると思うよ」
と否定しました
しかし、何故か彼女は譲ってくれません
珍しく頑固に
「涼くんもやれるならやるんでしょ」
と決めつけるのです
今までの行動に下心があると思われたくないので
「そんなに信じられないなら試せばいいじゃん」
とこちらも引き下がりません
売り言葉に買い言葉のやりとりを続けていましたが
丁度、近くにホテル街がありました
高校の通学路だったので知っていたのです
話していても始まらないので、結局、二人で歩いて
ラブホテルへいく事にしました
当時、25歳でSEXをしたい盛りでしたが
修行をしていていたので何とか我慢できる位の自信はあったのです
それに東京には遠距離恋愛をしている
彼女も残していました
ホテルの部屋は押しボタンで決めるタイプでした
「絶対にやらないぞ」
と自分に言い聞かせながら薄暗いエレベーターを上がっていきました。
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