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♯2「薬」より「人」に依存 (自殺未遂と精神薬とカウンセリング) 

 

 

 

性的・過激な描写が含まれます

閲覧にご注意ください

 

 

 

↓動画版↓

 

 

 

 

当時、教員免許を取る為に通信制大学に入り直していたので25歳でしたが実質的には学生でした

 

 

 

2年間で5教科の教員免許を取得しようとしていたので一日のほとんどをレポート作成に充てていたのです

 

 

 

学費を払う為に週に3日はホームヘルパーとして移動支援や夜勤に入っていたのですが、そんな事はお構いなしに彼女からの連絡はきます

 

 

 

家でレポートをしている時ならまだしも

夜勤中に連絡が来た時は悩まされました

 

 

 

彼女の命が懸かっているので何より優先すべきですが

介護が必要な方も長時間は放置できません

 

 

 

「今、自殺しそうな友人がいるのですが…」

と相談して車で迎えに行き、宿直室で寝かせる事もありました

 

 

 

メッセージがきた時の彼女は目の焦点が合っていない酔っ払いのような感じです

 

 

 

「生きていても仕方ない」

みたいな事をブツブツと口走っていました

 

 

 

しばらく一緒にいると落ち着くので家まで送るのですが、後日

「迷惑かけてごめん」

と謝ってはくるのです

 

 

 

メッセージする時は大抵精神薬を飲んだ後らしく

「前後の記憶がない」との事

 

 

 

前年に小学校のアシスタントをしていたのですが自閉症児を担当していました

 

 

 

彼も精神薬を飲んだ後は思考力が失われて夢遊病のような状態になります

 

 

 

精神薬が解決方向に作用していると思えなかったので

彼女に「薬をやめてみないか」と提案しました

 

 

記憶が無くなるとおかしくなる「きっかけ」もわからないのです

 

 

 

まだ意識がはっきりしていた方が

原因もわかって対処できるかもしれません

 

 

 

出会って2カ月位経過していたと思いますが、彼女からは

週に2~3日は呼び出されていました

 

 

 

精神科医よりも彼女の状況を把握していましたし

良くならないならまだ任せて欲しかった訳です

 

 

 

このままの生活が続くのであれば

自分も持ちません

 

 

 

彼女は親も弟も信頼していなかったので

家の中にいても連絡してくるのは自分です

 

 

 

玄関までいきインターホンにでた親に

「娘さんが自殺しようとしています」

と伝えた事も数知れず…

 

 

 

自殺未遂の回数は自分と知り合ってから急激に増えていました

 

 

 

「来てくれる人がいるから」

という甘えがそうさせたのかもしれません

 

 

 

勿論、こちらの生活の事も考えて欲しいのですが

本人もしたくてしている訳ではないのです

 

 

 

自分が放棄すれば、これまでの5年間と同じ日々が繰り返される訳です

 

 

 

知らず知らずの内にカギを握ってしまったようですが

彼女もこんな日々から抜け出したいのは事実なのです

 

 

 

実際、効果がみられないとの事で彼女は5年間で

担当カウンセラーを12回も変えていたのです

 

 

 

勿論、医師の免許などは持っていませんでしたが

とにかく彼女もこの状況を変えたかったのだと思います

 

 

 

「わかった、減らしてもらうよう医師に伝えるね」

と腹をくくり協力する姿勢を見せてくれたのです

 

 

 

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