フルアコ系~りんたろうのギタリズム

フルアコ系~りんたろうのギタリズム

昔やってたジャズギターを再開しました。気になるギタリスト、ライブなぞ、気の向くままに書いていきます。

夏はあまり出掛けないようにしているのですが、あまりの酷暑続きで、さすがに都会のこの異常な暑さに耐えきれず、思い立って高原の風に当たってきました。

 

清里駅ホームに入る小海線

 

今朝は朝早く目が覚めたこともあって、すぐに中央線に飛び乗り、立川から特急あづさに乗り換えて、先ずは小淵沢へ。もうここで既にいい風が吹いていて、気分はぐっと軽くなりました。

小淵沢からは久しぶりに大好きな小海線に乗って来ました。小海線は昔からとても好きな路線で、車窓から景色を見ているだけでも気持ちが落ち着きます。何年かに一度は小諸迄乗っているのですが、残念な事に本数がとても少ないのです。それでも野辺山駅迄は多少数もあるので、今回は手前の清里駅で下車して高原の風を浴びてきたという訳です。

 

 

以前は清里と言えばやたらと人が集まっていて、ちょっと俗っぽかったのですが、今は人も少なくのんびりとした良いところです。今日も空いてました。

清里駅は標高1200mを超える所にあるので、駅に着いた時点で気温は25度以下。空も適度に晴れていて湿気も感じず、さわやかな風が格別でした。都会のあのじめじめとしたコンクリートジャングルの蒸し暑さと、どこへ行っても人がひしめいてすし詰め状態の街が、如何にストレスを発生させているか、あらためて思い知りましたね。

 

現実は都会にしがみついていないと生きていけないのですが、作家でもやっていればこんなところに住んで暮らすことも出来るのでしょうか?。もうそろそろ自由にのんびり生きたいですね。

 

東京には夜帰ってきたので、今日一日はいつもの蒸し暑さもあまり感じず、リフレッシュ出来ました。今夜はゆっくり眠れそうです。

 

 

先日、知り合いが働いている眼鏡屋さんに行ったら、店内に50年代のマイルス・デイビスのアルバムが流れていました。マイルスの音楽は私のバイブルみたいなものですので、すかさず「マイルスですね」と言ったら「店長の趣味なんですよ」という事で、そんな粋な会話をしながら、気分良くお気に入りの眼鏡を買うことが出来ました。会話の中で、スタッフの方が「外国のお客さんから、なぜ日本はどこに行ってもジャズが流れているの」と聞かれるとの事。

 

 

 

考えてみれば、今やラーメン屋さんだろうがカフェだろうが、スーパーだろうが、どこでもスタンダードジャズが流れている。特に我が街、阿佐ヶ谷はジャズフェスをやっている事もあり、商店街を歩いていてもジャズが流れている。私が東京に出て来た80年代は、そんなお店はどこにもなかったですね。

ジャズは日本人にとっておしゃれなBGMという認識をされるようになったんでしょうか。良い事なのか悪い事なのか。

 

しかしさすがにパットマルティーノはかからないですね。こういうのがかかって欲しいのですがね。

 

 

ジャズが流れる、穏やかで平和な日本であって欲しいですね。

 

今日はジャズの話題ではないのですが、今月は俳優の伊藤哲哉さんの朗読する宮沢賢治作品「二十六夜」を聞いて来ました。

 

 

伊藤さんは黒澤組の一員であり、映画では黒澤作品や伊丹十三作品、舞台では蜷川幸雄作品、井上ひさしのこまつ座、他映画もTVドラマなどで活躍してきた脇役のベテランです。最近では崔洋一演出の「銀河英雄伝説」のシリーズの舞台にも出てますね。

 

実はもう伊藤さんとは20年近いお付き合いなんですが、今回はちょっと私が企画しまして、声を掛けて「二十六夜」を読んでいただきました。伊藤さんの後ろに写っている方は宮沢賢治の作品の絵で有名な画家の小林敏也さんです。

 

圧巻とはこのことで、2時間近くかかる長編も、まるで映画を見ているように目の前に絵が見えて来て、ドラマが身に迫り、あっという間に過ぎてしまいました。素晴らしい時間でした。

話はフクロウの物語なんですが、世界で戦争が起こっている今、正に読まれるべき作品ではないかと思えるような深い内容です。私も久しぶりにこの「二十六夜」を読み返しましたが、ぐっと来ましたね。やっぱり宮沢賢治の世界凄いな。

 

ブロ友さんでもある朗読家 馬場精子さんも今度東京の朗読フェスにて特別出演で「銀河鉄道の夜」を朗読するそうです。是非こちらも伺いたいですね。

 

伊藤さんが語り出すと、お爺さんのフクロウは本当にお爺さんが喋っているように見え、坊さんも、子供やお父さん、主役でない周りのフクロウも皆その姿が見えてくるような不思議な体験でした。単に声色を変えるという事ではない何かを持っていると感じました。

 

音楽もこの位深い世界を感じるものを聴きたいですね。