二十六夜 | フルアコ系~りんたろうのギタリズム

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昔やってたジャズギターを再開しました。気になるギタリスト、ライブなぞ、気の向くままに書いていきます。

今日はジャズの話題ではないのですが、今月は俳優の伊藤哲哉さんの朗読する宮沢賢治作品「二十六夜」を聞いて来ました。

 

 

伊藤さんは黒澤組の一員であり、映画では黒澤作品や伊丹十三作品、舞台では蜷川幸雄作品、井上ひさしのこまつ座、他映画もTVドラマなどで活躍してきた脇役のベテランです。最近では崔洋一演出の「銀河英雄伝説」のシリーズの舞台にも出てますね。

 

実はもう伊藤さんとは20年近いお付き合いなんですが、今回はちょっと私が企画しまして、声を掛けて「二十六夜」を読んでいただきました。伊藤さんの後ろに写っている方は宮沢賢治の作品の絵で有名な画家の小林敏也さんです。

 

圧巻とはこのことで、2時間近くかかる長編も、まるで映画を見ているように目の前に絵が見えて来て、ドラマが身に迫り、あっという間に過ぎてしまいました。素晴らしい時間でした。

話はフクロウの物語なんですが、世界で戦争が起こっている今、正に読まれるべき作品ではないかと思えるような深い内容です。私も久しぶりにこの「二十六夜」を読み返しましたが、ぐっと来ましたね。やっぱり宮沢賢治の世界凄いな。

 

ブロ友さんでもある朗読家 馬場精子さんも今度東京の朗読フェスにて特別出演で「銀河鉄道の夜」を朗読するそうです。是非こちらも伺いたいですね。

 

伊藤さんが語り出すと、お爺さんのフクロウは本当にお爺さんが喋っているように見え、坊さんも、子供やお父さん、主役でない周りのフクロウも皆その姿が見えてくるような不思議な体験でした。単に声色を変えるという事ではない何かを持っていると感じました。

 

音楽もこの位深い世界を感じるものを聴きたいですね。