入会金の真相 | 五十人組小政翼散会のブログ

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自治会町内会に関わる事だらけ

神社費が自治会費から歳出されている現状について苦言を呈して来た当ブログであるがどうやら同じ考え方の皆さんもいらっしゃるみたいで先月問題視する記事が掲載されたばかりである。
https://www.chunichi.co.jp/article/794140?rct=yourscoop

では実際に歳出する財布役となっている自治会について見ると入会金と言う制度が存在し当ブログで扱っているが入会金金額が高額である事は以前より問題視されてきた。巷で良く聞く話より入会金基準あるある理由は大抵住民自治公民館つまり集会所建設時に1世帯当たり負担した相当額を入会金として継続しているものが圧倒的に多かった。中には都会から来た新参者が入会すると会の運営に対しあれこれ文句言われるのが嫌でワザと入会金を吊り上げるブラック自治会の存在も確認している。
そもそも自治会の役目と言えば地域住民親睦組織とか地域の問題解決組織と呼ばれるがそれは建前論であって実際行政末端業務を合法的にさせられる組織である事は明白である。もし疑わしいと思われる方は当ブログ過去分をお読みいただければ納得されるだろう。
さてそんな自治会であるが今回のニュースの様な高額入会金を取る自治会は大抵地方に存在し自治会町内会とは呼ばれず

「区会」と言われる。今金銭問題で話題の江東区みたいな区ではないがナゼか「区会」と呼ばれる。
話を戻し入会金に関する事だが安い所から高額な所まで色々である。記事中にアンケート調査結果が円グラフ化されているが過去私が住んでいた地域は3万円~10万円未満に該当する事になりかなり高い部類に属していた事が理解できる。確か昔からの慣習でとの一言片付けられてしまい理由は教えてもらえずだったが今でも改定される事なく延々続いているのだろう。

入会に関連する事だが加入率についての説明もあり「加入自治会入ってる?」との円グラフも掲載されている。これによると91%が加入している事になっており田舎ならではの加入率だと納得できる。しかしながら

「入ってる?」との表現が本当に正しいかどうか私は疑問だ。恐らく多くの住民は

「入らされている」との感情であろう。なぜなら

ゴミ集積場や集会所などが実質使えなくなる恐れから渋々加入しているのが実態。この渋々加入状態神社費などをはじめとする各種寄付金がタダ乗り状態となっており会員は一方的に毟り取られているので会員とそうでない住民間にイザコザが発生する。自治会の取り決めと言い切れない要素が大きくイザコザ発端の一つである毟り取られる問題こそ行政側の問題であると言える。

何れにせよ長年自治会町内会問題を扱っている当ブログとしてはこう言う記事が大手新聞社から発行される事は時代変化であると評価したい。
そういえば神社費の多くは神社本庁を通じ日本会議に流れるとか。その日本会議は多くの自民党議員が在籍していますね。彼らは統一教会との縁切りを大々的に謳っていますが神社本庁関連に関しては余りマスコミが取り上げません。何か理由でもあるのでしょうか?。ちょっと気になりました。

自治会入会金が高すぎる!何のために? 「加入しないとごみ出せないし…」 2023年11月24日 05時05分 (11月24日 05時05分更新)
https://www.chunichi.co.jp/article/811441
10月23日付のユースク特集面「自治会費から神社費支出 『信教の自由』反する?」には多くの反響が寄せられました。自治会に加入する人たちの中には「自治会費の他に入会金の負担が重い」との声もありました。中には30万円の入会金が求められるケースもあるようです。入会金って? 調べてみました。
 地区への新規転入者は自治会の運営に当てるため、入会金として1世帯につき20万円を負担する-。愛知県尾張地方の市にある自治会が定める規約だ。
 自治会長を務める男性(59)によると、金額は過去の公民館建設が根拠となっている。「何十年か前に建てた際、1世帯20万円を出してもらい、新規転入者にも公平に負担を求めてきた、と役員経験者から聞いてきた」という。
 入会金の支払いは一括で、新規転入者にとって負担は大きい。金額を疑問視した男性は、自治会総会で減額を提案。廃止を求める意見もあったが、昔からの住民が「既に決まった金額だから」と支持したことで現状維持となった。
 加入者は年6千円の自治会費も払っている。地区の祭事やイベントの費用は自治会費で賄っており、入会金は「慣習」として残っているようなものだ。
 払わない場合はどうなるのか-。ごみ集積所は加入者同様に利用できるという。ただ、公民館については利用の可否を自治会長が判断することになっている。男性は「必要なら未加入者らも使ってもらっていい」との立場。だが、「災害時も利用は認めない」とかたくなに反発する住民もいるという。
 この市によると、市内にはほかにも入会金を求める自治会がある一方、「加入者を増やすため、入会金をなくした自治会もある」(担当者)。男性は「うちの自治会は高額なせいか、ここ数年、入会者はいない」とこぼす。
 岐阜県美濃地方の無職男性(69)は25年ほど前に転入した際、自治会に入会金4万円、地域別につくる班に1万円を払った。自治会費も毎年納めている。ごみ集積所を管理するのは自治会で、「未加入者は利用できないなどの条件があったので、やむなく入会した」という。
 全国的に減少傾向にある自治会加入者。住民同士の交流や子どもの見守り、災害時の助け合いなど地域に求められる役割は多く、行政は積極的な加入を呼びかけている。ただ、入会金などが高額であれば加入をためらう人も多いのでは-。
 自治会の問題に詳しい放送大の玉野和志教授(地域社会学)は「住民は自治会費を払うだけでも大変なのに、高額な入会金まで払うとなれば未加入者が増えるだろう」と分析。ごみ集積所の利用権と引き換えになっていることも疑問視し「自治会の集積所を使えない人がいるならば行政が個別に収集する責任がある」と話す。
入会金「ある」20%
 あなたの自治会に入会金はありますか? 
本紙は6~8日、ユースクに友だち登録してくれた人にアンケートを実施した。回答者1910人のうち自治会の加入者は1757人(92%)いた。入会金が「ない」と答えたのは1257人(66%)。384人(20%)が「ある」と答えた。最低額は200円。10万円以上は40人で、30万円が最高だった。
 入会金についてどう思っているのかも質問した。
 30万円を払ったという岐阜県海津市のパート男性(64)は「加入しないと、ごみを自分で市の集積所に持ち込まないといけないし、子ども会にも入れない」と明かす。自治会長からは「積立金など自治会の資産を会員数で頭割りした額だ」と説得されたという。
 ほかに30万円と答えたのは、同県美濃加茂市の自営業女性と三重県いなべ市の男性(65)。女性は「高すぎる」と悲鳴を上げ、男性は「高額なので移住してきた人は入会しない」とコメントした。
 一方、入会金20万円の自治会に加入する愛知県西尾張地方の会社役員男性(51)は「みんなでやっていくこともあるので当然」と金額に肯定的。岐阜県中津川市の無職男性(75)は入会金15万円を「公民館やごみ集積場、街灯などの建設費を住民で等分割したものだ」とし、「(住民になれば)ごみを出すし、公民館を使うこともある。われわれの世代も苦労してきたからこれくらいは」と理解を求めた。
 同県池田町の60代男性は自治会役員を務めた際、公民館の建設費を根拠に集めてきた10万円の入会金を廃止したといい、既に支払った住民には「返金する予定」と回答した。このほかに、「何のためか分からない」といった声も目立った。