「やばい」というヤバイ言葉 | 第一ゼミナール塾長のブログ

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1982年創立、函館の予備校・学習塾第一ゼミナール代表者のブログです。
小・中・高・高卒生の学力向上、志望校合格のため、日々全力で奮闘しています。
勉強のこと、校舎の出来事、身の回りの出来事、その他気の向くままに書き連ねたいと思います。

あまり使わないように心がけているつもりで、つい言ってしまうのが「ヤバイ」です。
危険だ、うまくいかない、困ったことになった、こんな場合に、つい「ヤバイなあ」などと言ってしまいます。

もっとも最近は、否定的な意味合いだけでなく肯定的にも使われることが多くなりました。
例えば、とってもおいしいものを食べたときなどに「このケーキ、ヤバ!」と言うように、「最高である、すごくいい、素晴らしい」という意味で使われているようです。

昭和人間としてはケーキに何か変なものが混入していたのかと心配してしまいますが。

ところで、「ヤバイ」の語源ついては諸説ありますが、いい意味では決してありません。

 

江戸時代に牢屋を守る看守を「厄場(やば)」と読んだことから、「やば」の世話にはなるような状況を「やばい」と形容詞化したという説があります。

これまた江戸時代に射的場のことを「矢場(やば)」と言いましたが、この矢場には悪人が集まったり、悪事を働く場になることが多かったようで、役人に目をつけられたり連行されたりしました。そんな悪い、危険な目に合う「矢場」から「やばい」が生まれたという説もあります。

いずれにしても、おいしいケーキのイメージとは違います。

今、これだけ広まった「やばい」を使うなと言うわけにはいきません。
ただ、昭和おじさんとしては、なんでもかんでも「やばい」で済ませてはいけないなどと平成人間、Z世代から大ブーイングが飛びそうな「やばい」思いがあります。

せめて、「厄場(やば)」の世話になったり、「矢場(やば)」には出向かないようにお願いします。
(いま、矢場なんてないよ、おじさんヤバ!)