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急性骨髄性白血病(M2型)2022年8月から闘病中。
化学療法5クールで2023年2月末に本退院。
入院日数156日。
本退院1ヶ月後の4月から時短で復職。
2023年12月16日 WT1上昇 再発疑い
4月 再発確定 4月23日 再発入院
24日〜ベネトクラクス+アザシチジン療法①←今ここ
夫と中3娘の3人家族、高齢お母さんです。
自身の闘病生活を、誰かのために自分のために、
【期間限定を目標】に綴っていきます。
長い入院生活をする中、様々な患者さんと同室になります。時に一日二日、時に二、三週間、時に一日、半日だけ。二人部屋だったり、五、六人部屋だったり。入れ替わり立ち替わり…その様は普段の生活では出会うことない方々。
いろんな方がいます。
その中でも多くは高齢者の方々。
70代80代、母親と同世代の女性。
人生の後半戦を生きている方々。
病気で弱っていたって、強さを感じます!
気さくなおばあちゃん
おしゃべり好きすぎるおばあちゃん
認知症のおばあちゃん
気の強いおばあちゃん
世話焼きおばあちゃん
仕切りたがりおばあちゃん
幼児のようなおばあちゃん
孤島を貫くおばあちゃん
こんな方がいらしたの。
その方はね、
入院当初はほぼ寝たきりで、介助が必要で、二週間くらいしたらトイレへは介助付きで行けるようになり、その一週間後には一人でトイレへ行けるくらい回復されてきて。84歳のおばあちゃん、仮にAさんとしましょう。
Aさんは、
看護師さんが何かしてくれる度に、
「ありがとねぇ」
入れ歯を洗えば
「あ〜わるいねぇ、ありがとねぇ」
採血終われば
「ありがとねぇ」
下膳されたら
「すまないねぇ。ありがとねぇ」
お掃除の方にも
「ありがとねぇ」
お話を少しした私にまで
「ありがとねぇ」
と、何しても
「ありがとねぇ」
なの。何度も何度も。
それが心から伝わる感謝の言葉なの。
表面上の
「ありがとーございまーす」
口癖みたいにぼそっと言う
「ありがとうございます」
媚びついた
「ありがとうございますぅ」
ではないの!
かすれた声で「ありがとねぇ」
地方訛りもあるかもしれないけれど。
心から感謝の意が伝わるのです。
毎日毎日、こんな感謝の言葉を口に出して言えるなんて素晴らしい!
口に出すだけなら、自分だってやっているけれど、毎回毎回そこに本気の感謝の意があるか?と自分に問う。
…無い
上げ膳据え膳、看護師の天使な対応、何にしても、慣れてしまうとそれが特別なことに感じなくなってしまう。
中には、悪態つく患者さんもいれば、看護師さんの悪口大会の患者さんもいる。こんな閉ざされた特殊な場所でも悪口言ってるなんて(あ、私も人のこと言えないか!)
頑固オヤジみたいに、看護師さんにキツい物言いをする方もいて、聞いてるこっちが心が折れる。
当たり前のように「水!遅い!」とか、聞いてて萎えるわ。看護師さんは召使いじゃないわい。
患者さんの発する言葉や態度一つ見ても、人格が出るものだなぁと感じる。
これって…何なんだろう?
何が違うの?
徳の積み重ね?
それとも持って生まれた性分?
人格というか、生きてきた証、とでもいうのか。
生き様がみえるのだ。
それが高齢者になればなるほど、わかりやすく。
閉ざされた場所なら尚更わかりやすく。
もうこんな場で自分をよく見せようとか取り繕うこともないからね。
ザ、本性!って感じ。
私はおばあちゃん世代まで生きられるか分からないけれど、素が出だすお年や事態になった時。
こんな人になっていたいなぁと思うのが、その
「ありがとねぇ」のおばあちゃん。
ありがとねぇ…
周りの人までほんわかあたたかい気持ちにしてくれる言葉を、自然に発せられるおばあちゃんになりたい。
入院生活中に得た目標、また一つできた。
(今から徳を積めるだろうか、笑)