若葉マーク | 八光流 道場記

八光流 道場記

京都で約30年、師範をやっております。
つれづれなるままに書き綴ってまいります。

おれは19歳の時に自動車免許を取得したが、当時の教習所の教官は、高圧的でいけ好かない輩が多かった。


特に若い男の教習生には、気のせいか当たりがキツかったように思う。


今の世間の風潮を考えるとあの頃の教官の指導の仕方はNGだろう。


暴言に近い厳しい叱責や嫌味ったらしい小言 時には頭を叩かれた教習生もいた。


それに殆ど何のアドバイスもせず文句ばかり言って来る教官もいた。


現代ならそんな指導をしたら得意のネットを使って教官だけじゃ無く教習所とセットで叩かれるだろう。


かつて おれが教習生だった時の教官も非常に態度が悪く適切な指導もしないくせに何か失敗すると「チェッ」と舌打ちしながら高圧的な態度で叱責する男で当然おれとは最悪の仲だった。


ある日おれは、教官の態度があまりにも悪かったので教習所内の直線コースで急ブレーキを掛けて停車し「こんな鬱陶しい教官じゃ練習する気にならないから今日は止めた」と言うと教官が「何やと!」と睨んで来た。

 

おれは「うるさい!明日から違う教官を用意しとけ」と言い残して車を降りた。


翌日から少しはマシな教官に代わった。



現代では、昔のような態度の悪い教官は居ないだろうが、免許取得する若者が減っていると言う。


そう言えば最近若葉マークの車を見掛ける事が少なくなった気がする。


経済的理由と自動車免許が無くてもそれ程就職に支障が無いのが原因らしい。


それにしても損得勘定だけで自分の車をすっ飛ばす楽しみを知ろうともしないとは、何だか面白く無い若者が増えているようだ。


八光流柔術の入門者が減っているのも頷ける。



しかしおれは、そんな事お構い無く今日も愛車ブラックビューティ号のアクセルを踏み込んでいる。