恐怖心と警戒心 | 八光流 道場記

八光流 道場記

京都で約30年、師範をやっております。
つれづれなるままに書き綴ってまいります。

恐怖心は、判断力を鈍らせるが警戒心は、護身に必要な心得だ。

恐怖心を抱くなら その恐怖の対象が、何故 何が どの位怖ろしいのか?
そして それに対抗する手段があるのか? 避けられるのか?

これらを冷静に考えられたら その恐怖心は、警戒心に変わる筈だ。

鍛えられた警戒心は、自分に関わる危険を素早く分析し危険を避ける事が出来るだろう。

分析の結果 避けられない危険に対して活用するのが護身術だ。

そして警戒心あらばこそ自分の身に付けた護身術の技を錆び付かせないように日夜鍛練する。

したがって 警戒心の強さは、技の上達に繋がると言えそうだ。

おれは、絶えず警戒心を心掛けて生きている。
しかし その割にトラブルに巻き込まれる事が多い。

それは、おれの中の恐怖心や警戒心を時として好奇心って奴が上回ってしまうからだ。