爆笑の極意 | 八光流 道場記

八光流 道場記

京都で約30年、師範をやっております。
つれづれなるままに書き綴ってまいります。

笑う事は、人間の特権だと言う。
果たしてその説は、正しいのか?

子供の頃は、人間より人間以外の動物の友達の方が多かったおれからすれば 人間以外の動物が笑わないと言う説は、疑わしい。


それは、さておき 八光流柔術の極意の一つに「首を絞められた時は爆笑せよ」と言うのがある。

つまりこれは、爆笑の表情を作ると気管支系を広げ気道を確保出来ると言う術理だ。

とは言う物の 首を絞められているような窮地に爆笑の表情が作れるのか?

困った事におれは、普段爆笑する事は殆ど無い。
普通に心から笑う事すら少ない。

そんなおれにしてみれば爆笑する極意は、今一つしっくり来ないし難しくもある。

要するに口を大きく開き顎を引き気道を確保しつつ深い胸式呼吸をする事が出来れば この爆笑の術理は成立する筈だ。

少し難しい術理だが 単に爆笑しろと言われるよりはまだイメージ出来るような気がする。

反射的に爆笑の表情になる極意を会得するには、普段から爆笑する習慣を心掛けておく事も八光流の修行の一つなのかも知れない。

しかし おれの身の回りに於いて おれを爆笑させてくれるような出来事は、滅多に無い。
その代わり爆笑とは真逆の出来事なら幾らでもある。