俺たちの道場 | 八光流 道場記

八光流 道場記

京都で約30年、師範をやっております。
つれづれなるままに書き綴ってまいります。

他の武道や格闘技の経験者に八光流を教えるのは難しい。
何故なら八光流と言う武道は、技の原理や思想が特殊で「有る力も捨てよ」と教えられる力抜きの秘訣も他の技の固定観念があるとなかなか理解出来ない。

おれの弟子達は、他の武道や格闘技の経験者が多く しかもかなりの手練れが揃っている。

だが、奴らはそれなりに八光流の技を理解し身に付けている。
一度修得した他の武道や格闘技の技は、身体に染み付いて簡単に取れるもんじゃない。
だから奴らの八光流柔術が、個性の強い技になるのは至極当然だ。

おれは、弟子達の個性的な八光流をそれはそれで間違っちゃいないと思っている。

弟子達も 「野に放たれた八光流」と言われる程かなり個性の強いおれの八光流を支持してくれている。

正統派の八光流からすると おれと弟子達の八光流は、邪道と決め付けられるのかも知れない。

しかし 八光流と言う武道の流派の中で一つくらいこんな道場があってもいいとおれは、思う。