『響きあう身体 「気」の自然観・瞑想法・占術』 | hakko1019のブログ

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『響きあう身体 「気」の自然観・瞑想法・占術』
2020年10月16日20時42分投稿分の再投稿

今日は「氣」を知る著書のご紹介です。
森羅万象、すべてはひとつ、とよくいわれます。

それが例えば、氣であったり、他にも愛、光など色々な表現があると思います。
過去記事でお伝えしました、金子みすゞの「みんな違ってみんないい」に込められた本当の深い意味も同じものでした。

ぜひ、探求を続けていきたいと思います。





『響きあう身体 「気」の自然観・瞑想法・占術』
坂出祥伸著 関西大学出版部
2015.02.22

■「気」の思想を多角的に

「いい天気ですね。お元気ですか」など、「気」ほどよく使う言葉はない。
「元気」は、紀元前2世紀の中国の『淮南子(えなんじ)』によると、万物生成の精気である。

元気の「清陽なる者は、薄靡(はくび)して天と為(な)り、重濁なる者は、滞凝(たいぎょう)して地と為る」とある。
この文がそのまま『日本書紀』冒頭の天地生成神話に引用されている。

本書では中国思想を貫く「気」が縦横に読み解かれる。
著者は日本道教学会会長を務めた、道教研究の第一人者であり、長年の思索の集大成である。

老荘思想・漢方医学・天人(てんじん)相関説・鍼灸(しんきゅう)・瞑想(めいそう)法・内丹術・占術・風水、さらには宗族(そうぞく)集団の問題など、考察の射程は驚くほど広い。
しかもそれは文献資料の正確な検証とフィールドワークによる調査に支えられている。

著者によれば、気は宇宙に充満し、始めも終わりもなく連続し、分割できない。
生命体も非生命体も気から成り、その凝集と分解・拡散は絶えず繰り返される。
この特色は伝統的な西洋思想とかなりの隔たりがあると言えよう。

著者が特に強調するのは、天の気と地の気が一つのものであり、宇宙間に充満する気が「感応しあう、感じあう」ことである。
これは自然と人間、人間の心と身体、また身体内の各部分が「響きあう」ことを意味する。

道教の瞑想法や気功、漢方医学や鍼灸もこの原理に基づいて成立しうる。
本書は、宇宙と、小宇宙たる人間の感応、つまり「天人感応(かんのう)」のさまざまな位相を、豊富な典籍を渉猟(しょうりょう)して解明してくれる。

西洋思想にもこうした思想がないわけではない。
古くはヘルメス文書の照応説、近代ではスウェーデンボルグの照応の理説(ボードレールはこれを「万物照応」と題した詩で表現した)がある。
現代ではユングの、因果律に対比される「共時性」の概念もそうであろう。

しかしいずれの場合も、まだ十分に成熟した理論とは言えない。
その意味で、気とその感応があらゆる分野にわたって多角的に論じられる本書から、私たちは潤沢な思索の資料を汲(く)みとることができるであろう。

評・高橋和夫(文化学園大名誉教授)

 

 

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