
久司道夫著『現代版 養生訓』より、
一部抜粋編集して「愛は人を癒す」を
ご紹介致します。
当記事を、
前立腺ガンと闘うことだけにとらわれて、
健康と病気の本質や真実が見えていない
20数年来の友人と、全く同様の
彼の実兄に捧げます。
少しでも皆さんの参考になりましたら幸いです。
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愛は人を癒す
『現代版 養生訓』
久司道夫著 ダイレクト出版
愛、すなわち対極にあるものどうしが
引かれ合い、調和することこそ
自然の秩序そのものであるという原理も、
直観によって初めて気づく驚くべきことの
ひとつだ。
私がこれを「驚くべきこと」と表現するのは、
われわれ人間の多くが、この根本的な真実に
逆らうような経験ばかりしているように
見えるからだ。
対極にあるものは、
引かれ合うので愛は生まれる。
たとえば、
男性は女性と、大人は子どもと、
自分と他者は引かれ合う。
このように男性と女性を結びつける
目に見えない力は、
地球が太陽を中心に回り、
水素原子と酸素原子が結合して水分子をつくり、
季節が移り変わり、花が咲くときにも働いている。
愛は病気を癒すときに最も大きな力を発揮する。
途方もないエネルギーを解放して、
私たちの心と体と魂を宇宙と結びつけ、
調和をもたらしてくれるのだ。
愛があれば、
人間の体に本来備わっている自然治癒力が
妨げられることなく働くようになる。
いっぽう、病気にかかるとしばしば
恐怖や不安にとらわれがちだが、こうした感情は、
愛とは反対の影響を及ぼしてしまう。
恐怖や不安がきっかけとなって、
よいほうへ変わろうとする場合もあるけれども、
長い目で見ると、
ネガティブな感情はエネルギーを消耗させ、
自然治癒力の妨げとなるだろう。
病気に対してネガティブに反応してしまうのは、
私たちが問題の原因をしっかり理解していないからだ。
一例として、
私たちは外部からきた要因(ウイルスや細菌など)に
よって病気にかかると思い込んでいる。
自分たちのライフスタイルや行動も要因になるとは
考えず、生じた病気に対するみずからの責任を
見失っている。
このような考え方においては、
病気が、闘って打ち負かすべき単なる「敵」となり、
ライフスタイルに改善すべきところがあると
知らせてくれる、自然からのメッセージとしての
役割を果たせなくなる。
このままでは、
私たちが自分自身の健康状態を積極的によくする
機会を失っていくことになり、
健康のためにみずから努力して、
こつこつと改善していくかわりに、
「他人がなんとかして、私を健康にしてくれる」と
考えて受け身になってしまうだろう。
残念ながら、
病気に対する現代医学的な見方は、恐れや敵意に
基づきがちだ。
だが、
がんや心臓病などの慢性疾患が、
細菌やウイルスのような外的要因ではなく、
日々の生活習慣の選択に大きく左右されることは、
次第に明らかになってきている。
現代に特有の考え方においては、
「病気は敵」であるだけでなく、私たち自身の体が
「戦場」としてとらえられているらしい。
たとえば体内の免疫系は、
病気に「対抗」して体を「防御」するためのものと
考えられている。
そのため免疫細胞はしばしば、
ガン細胞や「侵入してきた」微生物と「戦う軍隊」と
表現されている。

これに対して、
マクロビオティックの観点では、体内の免疫反応は、
宇宙全体で見られる対極にあるものどうしが
引かれ合う力と、自然な調和に基づいたプロセスだ。
免疫細胞から分泌される抗体は、
がん細胞、ウイルス、その他の人体に有害な影響を
及ぼす恐れのある物質の「敵」であるどころか、
実際には、それらにぴったりと寄り添うものである。
抗体は、がん細胞やウイルス、その他の物質と
対極にあるものだからこそ、
これらの極端あるいは過剰な性質をなだめ、
体内をバランスの取れた状態に保つことができる。
要するに、
免疫反応は「戦争」ではなく、自然な調和の
プロセスなのだ。
私たちが健康であれば、免疫系はよく働いて、
私たちは病気にかからない。
ところが、
私たちの全身の状態が悪くなってくると、
免疫系も有害な物質を中和する力を失い、
私たちは病気にかかってしまう。
がん、心臓病、その他の現代に多い変性疾患は、
過剰消費により引き起こされる病気だ、
多くの場合、繁栄と便利さを追い求めるあまりに
生じた問題と言い換えることができる。
現代のライフスタイルはとても競争が激しく、
多大なストレスを生み出している。
その背景にも過剰消費のパターンが見られる。
たとえば、
動物性タンパク質と脂肪をつねにたくさん
摂取することは、
現代では繁栄の象徴のように考えられている。
かつては、普通の生活を送る人たちにとって、
肉などの動物性食品は高価で、
めったに食べられないものだった。
昔、肉などは特別に裕福な人たちが食べるもの
だったからこそ、現代においても、
富やステータスと結びつけられることが
多いのだろう。
だが、このような食事パターンが実は、
がん、心臓病、その他の変性疾患が現代になって
急激に増加している原因となっているのだ。
人間にとって病気は敵であり、
戦って強い者だけが生き残ることが本来の人間の
生き方であるという考え方にしがみついている限り、
がんという問題への答えは見つからないだろう。
このような考え方をしていては、
人間の体内でも、自然全体でも根幹として
働いている平和的な調和のプロセスに、
いつまでたっても気づくことはできない。
私たちの体内でも、宇宙でも、実は戦いなど
行われていないのだ。
病気は私たちの敵ではない。
「細胞戦争」といういかにも現代らしい
概念があるが、
これは単純に現代人の想像力の産物であり、
決して本質を表してはいない。
宇宙の秩序は
バランスと調和によって保たれており、
これらふたつは言い換えれば愛である。
人間が健康であるためには、
この自然の秩序に従って生きる道を探す
ことが重要だ。
そのためには
自分以外の人々と自分自身を愛することを学び、
病気を敵とみなさず、
健康であるとはどういうことか、
より深い意味で理解するためのチャンスであると
とらえなければならない。
健康の基本となるのは、愛と感謝と受け入れる心だ、
これらがそろって初めて、
自身の心の平穏と、世界の平和がもたらされるだろう。
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